千葉県流山市の万華鏡ギャラリー「見世蔵」で開催中の万華鏡展に伺いました。 この万華鏡展はブリュースター・カレイドスコープソサエティ(BKS)のコンベンションに参加した作家さんの作品を展示しています。
今年参加して新作を発表した方の作品を中心に展示されていますが、見ごたえもあり、創造性にあふれていて、素晴らしいなとあらためて思いました。
上の写真は松本建夫さん・美子さんご夫妻のピープルズチョイスアウォード受賞作品「雅」の映像です。 テイパードミラーシステムから生まれるちょっと不思議な立体映像です。
本体の白地に七宝紋様という和のデザインも素敵です。
対をなす「風雅」は、アメリカに残してきましたが、一つでも十分存在感のある作品です。
ふたつのアイホールのもう一つからは2ミラーの星が輝いています。
オブジェクトセルには砂時計のようなオブジェクトが入っています。 砂ではなくガラスの粒が流れるこのオブジェクトは、映像の中にあって、別の流れを見せるところがユニークです。
同じくピープルズチョイスアウォードを受賞した佐藤さんの「Grand Blue」です。
ガラスの美しさを全体に表現すると同時に、オブジェクトにもこだわりを見せます。 滑らかに回転するオブジェクトセルを回すと、ガラスの動く軽やかな音とともに、見事な映像の展開を見せる作品です。 一瞬一瞬が美しくて、離れがたい思いに駆られることでしょう。
誰とも違うアイディアで作品を生み出す北村さんの作品「Reflection and Refraction」です。
プリズムミラーの特徴を外観にも映像にも活かした万華鏡で、4つのミラーシステムから鮮やかな映像を展開します。 機能的にもLEDやモーターを使って照明や回転の仕組みを組み込み、覗くだけで映像の変化を楽しめる万華鏡です。 オブジェクトホイールの交換もマグネットでの着脱なので、簡単にできます。
この万華鏡展は7月12日まで開催中です。 次回も作品を紹介いたしますが、この変化するアートをぜひ直接見ていただきたいなと思います。
BKSのコンベンションでは、作家さんたちが毎年新作を発表します。 今年はどんな作品だろう?と期待も膨らみます。 そんな楽しみもあるBKSのコンベンションが、2年後は京都で開かれます。 たくさんの万華鏡ファンの方とこの楽しみを分かち合えるよう、企画準備中です。
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