この万華鏡は源氏物語シリーズと同じように、金箔や銀箔を使った美しい紙に、溝口さんの手になる般若心経の書を重ねています。この万華鏡は蓋を取ると、覗き口があり、万華鏡であることがわかりますが、この形は経典を入れる経筒を模したものだそうです。 平安時代の終わり頃に経典を経筒に収めて地中に埋めるということが行われ、その経筒がこのような形をしていたと説明していただきました。ありがたいお経というだけでなく、その背景や歴史までその表現に取り込んでいるところに感心してしまいました。
この作品だけでなく、溝口さんの作品は2ミラーシステムが多く、その中でも、今回の個展ではオイルタイプが多く展示されていました。万華鏡を覗くアイホールの位地を中心に置くために、覗き口は小さめですが、筒の奥にきれいなバランスで映像が展開します。オブジェクトはガラスのほか、天然石、珊瑚、貝、真珠など、自然の素材を多く取り入れます。さらに漆に混ぜる顔料の粉など細かい粒も使われています。宮古島から取り寄せているという貝殻は小さくて美しい形をもち、透き通るほどの薄さで、光を通して淡い色を演出。珊瑚や真珠の立体感のあるオブジェクトと組み合わされて、静かで深みのある映像を生み出します。ラピスラズリの青に金をあしらったオブジェクトなど独特の表現も素晴らしいと思いました。
この作品だけでなく、溝口さんの作品は2ミラーシステムが多く、その中でも、今回の個展ではオイルタイプが多く展示されていました。万華鏡を覗くアイホールの位地を中心に置くために、覗き口は小さめですが、筒の奥にきれいなバランスで映像が展開します。オブジェクトはガラスのほか、天然石、珊瑚、貝、真珠など、自然の素材を多く取り入れます。さらに漆に混ぜる顔料の粉など細かい粒も使われています。宮古島から取り寄せているという貝殻は小さくて美しい形をもち、透き通るほどの薄さで、光を通して淡い色を演出。珊瑚や真珠の立体感のあるオブジェクトと組み合わされて、静かで深みのある映像を生み出します。ラピスラズリの青に金をあしらったオブジェクトなど独特の表現も素晴らしいと思いました。
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