9月14日から19日まで東京、表参道近くのアートスペース・リビーナで開催中の「山見浩司となかまたち展」に伺いました。日本を代表する万華鏡作家のひとりである山見さんは、長い間、ご自分の万華鏡教室でたくさんの方に万華鏡製作の楽しみを伝えていらっしゃいますが、そのことが直に感じられる温かみのある素敵な万華鏡展です。
今日は“師匠”山見さんの素晴らしい新作をご紹介します。
アール・デコのスタイルで製作なさったというこの作品は、写真ではわかりにくいかもしれませんが、使われているガラスがとても美しいものです。そんな数種類のガラスを組み合わせた造形デザインも、カットされた宝石のように、精緻でシャープで、面によって違った輝きを見せています。
オブジェクトセルも外から見て、透明感に満ちたガラスオブジェクトがオイルの中で美しくきらめいていました。山見さんの作品には、美しい煌めきに満ちた万華鏡が本当に多いのですが、ここでもまたため息の出るほどの別世界を見せてくれました。少ししか魅力が伝わらないのが残念ですが、映像の写真です。
そのほかにも山見さんの力作が並び、見ごたえのあるスペースになっています。 今年アメリカで発表された「東京タワー」、過去の受賞作品「舞子」、ホイールの美しいパーラータイプの大作など、山見ワールドを堪能できます。
昨年製作された「King」 はダブルホイールの作品でミラーを組む角度を変えることができる「ポリアンギュラー」という難しいミラーシステムです。映像のポイントを、6~12ポイントまで変えられるそうです。
対をなす「Queen」は2枚の美しいホイールが重なっています。一つの覗き口から仕切られたように2つのミラーシステムを通して、2種類の映像(2ミラー、3ミラー)が見られます。 (この2点は2009年9月19日のブログでご紹介しました)
左右の角のスペースには大きなオープンミラーシステムから花のタワーが見えています。たくさんの花を演出するミラーのマジックだとわかっていても、そこにある花に手を伸ばしたくなります。
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