楽しいアイディアに満ちた万華鏡作家といえば、なんといってもパレッティー夫妻です。 2011年の最新作はとても大きなオブジェクトセルにびっくりする万華鏡で、「Tilt-a-Whirl (傾けたり回したり・・という意味でしょうか)」といいます。
オブジェクトセルは、ベアリングで取り付けられているので、先端で滑らかに回転させることができます。また、オブジェクトセルが縦になるようにして覗くと、オブジェクトが落ちてくるのを見ることになり、ワンドスコープにも通じる使い方ができます。
当然のことながら縦にすると変化のスピードは速く、横向きになった時はゆっくりと変化します。
セルの中にはシリコンオイル、ダイクロイックガラスを含めた様々なオブジェクトが入っていて、それぞれの重さや大きさの違いが、流れ方の違いになり、また流れる方向の違いになります。
これだけ大きなセルですから、その中で泳ぐオブジェクトも心置きなく場所を変え、その映像も千変万化。 オーソドックスな2ミラー5ポイントの映像ですが、本当に楽しめます。 明るく光をたくさん通すセルですから、色の鮮やかさも生かされ、きれいで楽しい映像の変化が見られます。
写真からわかると思いますが、このセルの特徴のひとつは小さな透明の粒がたくさん入っていること。 彼らのドライタイプでもいくつかの作品は、小さなガラスビーズと大きな、不規則な形のオブジェクトの組み合わせが思いがけず面白い映像となって映り込むのが特徴ですが、オイルの中にも細かい粒がたくさんありました。 重なるオブジェクトの色に染まることもあります。
アクリル製のオイルセルは底の面がカーブになっていますが、両脇には、置く時に傾きを留める出っ張りがあります。 その部分を持って万華鏡を覗くこともできます。
傾いた状態で飾ることができるのが、またユニークで楽しいですね。 筒に巻かれた素材は革で、虹色の模様がついています。
飾っておいても、すべての面が透明なセルの中に、色とりどりのオブジェクトが見えてきれいですし、楽しさが伝わります。
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