万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ガラスの花

2016-03-07 15:00:51 | 万華鏡ブログ

スティーブ&ペギー・キテルソン夫妻の「フラワースコープ」シリーズから久々の新デザインです。 ガラスのラベンダーの花束が白い筒の上に飾られた作品です。
細い緑色の茎、紫色の盛り上がった花々、それを束ねるピンクゴールドのリボンと段階的にフュージングで焼き付けて、その後、ふたたび窯の中でスランピングというテクニックで、半筒形に形作ります。 もうひとつの半筒形の白いガラスと合わせて、万華鏡のボディにしています。 手の込んだ作業の連続です。

テーマになる花はいろいろありますが、いずれもガラスの筒の上で存在感があり、目を惹くデザインです。 彼らの定番シリーズになっていますが、一つ一つ手作りの感じが伝わってきます。
花の飾りはかなり盛り上がっていますので、筒を回すのには不向きです。 手にとって覗くときはこの部分を上にします。 そして先端部のセルのところだけを回転させて映像の変化を楽しみます。 


 

オブジェクトはペギーさんのこだわりのガラス細工です。 ラベンダーの紫色、グリーンを中心にダイクロイックガラスや透明なガラスなどを組み合わせたりして、丁寧にバーナーワークで制作します。 オブジェクトだけを見てもとてもきれいです。
ミラーの第3面に反射素材を使っているため、オブジェクトの色を映しこんだオーラのような模様が周りに見えています。

美しい映像がゆったりと変化していくのを堪能する時間。  好きな音楽を聴くときと同じように心が解放されて、その世界に浸ってしまい至福の時です。日常の生活の流れからちょっと離れた世界への逃避、目と心の遊びの時間は、なかなかいいものです。 万華鏡ファンの方はご存じですよね。

変化し続ける映像の一瞬一瞬も素敵ですが、キテルソン夫妻の作品は変化の表情がまたことさらに素敵です。 オイルセルの醍醐味ですね。

ガラスの美しさを追求するキテルソン夫妻の万華鏡作品は、しっかりとした自分たちのスタイルがあり、作り続ける中でさらに世界を広げて、私たちに新しい感動を与え続けているところがすごいなあと思います。 

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