万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

個性派ぞろい

2015-07-09 23:20:55 | 万華鏡ブログ

昨日に続き、万華鏡ギャラリー「見世蔵」で開催中のBKS出品作家展からご紹介します。
上のユニークな映像は、石田千香子さんの新作「SAMSARA」です。
この映像を生み出すのは一つのミラーシステムとふたつのオブジェクトセルです。

覗き口は一つですが、次の写真でお分かりのように、青い背景のオブジェクトセルと黒い背景のオブジェクトセルがあり、両方がユニークな形で映り込んでいますね。青いセルは地球を、そして黒いセルは地球の周りの惑星をイメージしているそうです。

外観の美しいデザインも魅力的で目を惹く作品です。 覗いて見ると不思議な映像世界、宇宙の深淵に迷い込んだような気がする万華鏡です。

伊勢型紙をデザインにとりいれながら、今までとは異なった切り口の中里さんの「タイム・トラベラー」 です。 

積層ガラス、透明なガラスを駆使したガラスの造形デザインとしても個性的で、中里さんの想いを形にしています。 二つの門を突き抜ける万華鏡の本体は時代を超えるイメージでしょうか。 いくつもの小さなドライセルを載せたホイールを回転させて、映像の変化を楽しみます。 テイパード4ミラーシステムから生まれるユニークな映像表現です。

次は山見浩司さんの「HOPE」です。 今年のコンベンションには残念ながら参加なさいませんでしたが、昨年秋に開催された仙台万華鏡美術館での「希望の万華鏡展」で発表なさった作品です。 美しいデザインですね。

横に長いオブジェクトケースにはきらめきに満ちたオブジェクトがたっぷりと入っています。
光を当てると輝きを増す、とても繊細な色模様が見事だと思います。

ブリュースター・カレイドスコープソサエティの新作発表は、準備する作家さんにとっても大きなチャレンジです。 自分のスタイル、個性を表現しながらも、斬新さを求められるのです。
毎年、コンベンションの直前までかかって創り上げた作品を見せていただくと、まさに作家魂を感じます。 そして、新しいものを創り上げるまでの苦労を伺い、作品を説明していただくと
その万華鏡の魅力がもっと伝わってきます。

万華鏡は覗いて感動したり、癒されたり、驚かされたりするものだから、そしてそれは個人的な経験なのだから、説明はいらない、とにかく覗いて感じればそれでいいとする考え方もありますが、一歩進んで、作家さんがどのような考え、思いで製作したのだということを知ると、その世界がさらに広がる感じがします。 

 

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