昨年末から有楽町の東京フォーラムで開催中の万華鏡展にお邪魔しました。
4人の現代万華鏡作家さんのグループ展ですが、それぞれに個性あふれる世界を展開していて見ごたえのある万華鏡展になっています。
このブログでもそれぞれの作家さんの作品について、少しだけご紹介させていただこうと思います。
最初は小林綾花さんです。 金属工芸の技術を生かした万華鏡が中心ですが、鮮やかな色合いの樹脂を使った作品にもチャレンジなさっています。
上の作品は「記憶のレコード」シリーズの作品で、エジプトの象形文字が刻まれています。中にはブルーの輝きが印象的な妖しい美しさの映像が展開します。
次は「スノースコープ」という作品で、刻まれているのは雪の結晶模様です。
もちろん内部に展開するのはキラキラする6ポイントの雪模様。
どの作品も、スワロフスキーのクリスタルや宝石などをオブジェクトにふんだんに使い、テーマに合わせて美しいきらめきのある映像世界を生み出します。
他にも、多種にわたる小林さんの作品が並びました。 ペンダント形の小さいものもあります。
筒の素材も、いろいろな表情を見せる金属のもの、木製のもの、樹脂を固めて作ったものなど、ご自分の世界を万華鏡に込めながら、その世界を広げつつあることを見せてくれました。
万華鏡は飾るアートでもあり、映像を楽しむアートでもありますが、もう一つ付け加えたいのが、私たちの心、気持ちに訴えかける力です。 それは作家さんが込めた思いが届くということかもしれません。 覗くたびに違う色模様は、万華鏡と覗く人の心のキャッチボールかなとも思います。 今年もそんなキャッチボールを楽しむ方が増えますよう願って、いろいろな作品をご紹介できたら良いなと思います。
会期:12月27日から1月18日まで
時間:10時~20時 (最終日は17時まで)
フォーラム・アートショップ 03-3286-6716
東京都千代田区丸の内 3-5-1 東京国際フォーラム B棟1階