万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

変わらないダイクロイックガラスの輝き

2011-07-06 22:38:08 | 万華鏡ブログ

金色に輝く真鍮製の筒とその先端にある2枚のホイール。 チェスニック工房の定番万華鏡のひとつ、「Dichroic Floret ダイクロイック・フローレット」です。

チェスニック工房はジャニス・チェスニックさんが万華鏡の製作・販売を始めたのが1980年ですから、もう30年以上の歴史を持つ工房です。 ごく初期には、長女のシェリル・コックさん、次女のロリ・ライリーさんも協力して、製作にあたり、数多くの2枚のホイール付きの金属の万華鏡を生み出してきました。 シェリルさんやロリさんが自分の工房を立ち上げ、独立したあとも、その製作スタイルは変わらず、ご主人や長男のジョン・グリーンさんとともに、家庭内工房から、製作と販売を続けました。 今はジョンさんが工房を引き継ぎ、ジャニスさんはゆったりと万華鏡を作ったり、キルトを作ったりしているそうです。

シンプルだけれど、変わらない美しさと品質。 飾っておいても目を惹くダイクロイックガラスの輝きがあります。

ミラーシステムに近いほうのホイールは、質感の違うダイクロイックガラスの組み合わせです。 向こう側のフラットなダイクロイックガラスと重なりあうことで、多彩な色模様を生み出します。

初めて彼らの作品を見たときの驚き、その鮮やかな色彩とその変化に圧倒されたことを今でも忘れません。 即座に、絢爛豪華という言葉が思い浮かびました。

そして何年か前、クリスマス前のニューヨーク、5番街のおもちゃ屋さんで、ショーウィンドウに飾られていたチェスニック工房の万華鏡を見つけました。 照明のもと、きらきらと輝いて美しかったこと。こんな風に飾ったら素敵だなあと思ったことがありました。

今年の2月にアメリカの万華鏡をご紹介する展示会をさせていただきましたが、その際も多くの方が、初めて出会った彼らの作品に驚かれ、感動してくださいました。
ずっと変わらずにあった美しさと、驚きをもたらすダイクロイックガラスの色模様・・・あらためて彼らの万華鏡が愛される理由を確認するこの頃です。

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