鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

ロイヤルフィルを聴きに。

2009-09-24 | 日々のこと。
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団を聴きに、
JR金沢駅前にある県立音楽堂ホールへ行きました。
コンダクターは西本智実さん。

本当はロイヤルフィル、というより西本さんがタクトを振るのを
生で見たかったという不純な動機から。

コンサート前、ちょこっとキッシュで腹ごしらえをして会場へ。

会場には予想以上に中・高生の姿も多くあって、
私もそのくらいだったころ、金沢に内外の交響楽団がくる度に、
父が音楽教師だったこともあって
コンサートに連れて行ってくれたことを思いだしました。
今にして思えば安い月給のなかからやりくりをし、
姉と私を連れていってくれていたのかなと思いにふけりました。

今回、父にも声をかけたのです、一応。
でも先約=飲み会があり、私一人で仕事帰りに。


今日のプログラムは

 モーツァルト 後宮からの逃走 序曲
 モーツアルト ピアノ協奏曲第20番
 マーラー   交響曲第5番


公演前日にチケットを買うなんて道楽をするから自業自得なのだけど、
座った席、響きがよくありませんでした。
その席では楽器の音がハーモニーにならず、ただ騒々しく抜けてしまう!
マーラーの第5番は金管楽器多様の楽曲(だってホルンが6本もある)ゆえ、
第1楽章、第2楽章なんて、音が野分けのように荒れ狂って・・・。
ちょうどゴーシュのチェロを聞かせられた動物たちのよう。

あ~、この席では騒音に近い・・・。
細見の燕尾服の後ろ姿をみながら、何で金沢でマーラーのプログラムなのよと、
思わず突っ込んでしまいました。

それでも第3楽章あたりからは、
金管が静かになり(苦笑)、ヴァイオリンやチェロのピチカートに
ファゴットやオーボエの音が重なり、楽しみました。
そして第4~5楽章、ラストへの高まり、素晴らしかったです。

拍手が鳴りやまず、アンコールの声もあがりましたが、
全身全霊、1時間以上マーラーに挑みタクトを振ったのですから、
それはもう、今日はヤボじゃない?

ざわめきをうしろに、会場をあとにしました。










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4 コメント

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Unknown (strauss)
2009-09-29 06:45:33
あ~やっぱり席って重要ですね~
野分けのような感じも味わってみたいですけどね(笑)
私はマーラーを選ばなくて正解だったのかしら。

お父様、音楽の教師をされていたのですか!
情操教育の賜物なんですね。なるほど~

Unknown (kakyo)
2009-09-29 12:49:43
○straussさん。
はい、今回は特にそう思いました。
一応、「音楽堂ホール」なのですが、
難しいホールです。

小学校の音楽の先生でした。
器楽クラブの指導を長くしていて、
父の赴任する学校は、
必ずコンクールでは県代表になっておりました。
時代的にはスパルタ教育でしたが(苦笑)
今でも時々ピアノ弾いてますよ。

マーラー ()
2009-10-04 09:25:50
マーラーって、そもそも嵐なんではない?
Unknown (kakyo)
2009-10-04 18:30:03
○映さま
たしかに。第2楽章は嵐のようにってありますけど、ある意味、ではマーラーの思惑どおりだったのですね(苦笑)
体調整えて聴かねば負けます。

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