昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第二章:1969年:京都新聞北山橋東詰販売所   とっちゃんの宵山 ④

2010年11月12日 | 日記
お菓子を食べる合間に、“おっさん”から聞いたという話を、とっちゃんは披露した。おっちゃんは販売所の所長。おばちゃんはその夫人。おばはんは母親。と、微妙に使い分けているとっちゃんの“おっさん”が誰なのかわからず、最初は戸惑った。 僕の怪訝な顔付に気付いたおっちゃんが、とっちゃんが帰った直後に説明をしてくれた。 しかし、「とっちゃんは、母一人息子一人 . . . 本文を読む