俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月12日(金)

2019-07-12 10:54:07 | 日記

曇り。22度くらい。

英語の本を自分の背丈の倍、3メートルぐらい読むことと、精読、日本語を英語に直すこと、この二つを車の両輪のようにすれば、英語力がつくとのこと。日本語も同じかな?言語の習得にはコツがありそうだ。

こがね虫朝の湿りし土つかみ      正子
生きているとも死んでいるとも黄金虫  正子
こがね虫緑かがやき死んでおり     正子
夏霧に霞めば街は遠い街        正子
夏霧に信号灯の街深し         正子
夏草に白き雨露かぎりなし       正子
いつよりかぎす鳴く草となりいたり   正子
洗濯の水も梅雨らしやわらかし     正子
駅花壇ベゴニア花をあふれさせ     正子
ベゴニアの花ふさふさと増えにけり   正子
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7月11日(木)

2019-07-11 10:34:26 | 日記

晴れ、けれども日は薄い。午後から雨。

●お中元にそうめんをいただく。関東のお中元の季節にかなり慣れてきたが、まだ本当にはしっくりしない。
急いでお中元を送る。

ともしたる灯も濡れ梅雨の夜の庭  正子
梅雨の灯の明るし家にだれも居ぬ  正子
鬼百合に斑点ありて顔めけり    正子
ほおずきの葉のなきものを盆供花に 正子
夏菊の開いて大きな盆の供花    正子
梅雨の日は食もつれづれうなぎ飯  正子
うましとは江戸崎南瓜戦なし    正子
長梅雨の茄子の太らずてんぷらに  正子
水茄子と茶漬けと今日も普段なり  正子
梅雨薄日ハヤブサ衛星働けり    正子
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7月10日(水)

2019-07-10 11:04:49 | 日記

曇りのち晴れ。

●ここ数日、冷涼。こう涼しいと、ドイツとイギリスの夏を思い出す。
今朝、通勤途中の、白日傘の女性を見た。白い日傘の裏地はばらの模様があるようだ。淡淡とした涼しい夏の日差しに広げるパラソルは絵のようで、しばらく夏の日差しの透け具合を目で追い鑑賞した。

●近所の新築マンション、完成したようで、夜、通りすがると、二部屋ほど灯がともっている。

白日傘朝日の透けるすずしさは     正子
通勤の白き日傘に朝日透け       正子
夏桔梗青むらさきの丈低し       正子
夏桔梗湿りし土の色深く 正子
白猫の座る寡黙や夏桔梗        正子
鬼百合の朱に見らるるや角に来て  正子
ひまわりの黄のこんなにも透けており  正子
シェークスピアの家の夏庭ふと思い   正子
遠目かなし天人菊の咲きたれば   正子
特攻兵に捧げて天人菊の花       正子
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7月9日(火)

2019-07-10 10:14:28 | 日記

曇り。さわやかですずしい。ドイツの夏のよう。

●2017年5月19日の高橋正子の俳句日記。著作権に触れる個所があるとgoo事務局から通知があった。それを思われる個所を削除。その個所は、唱歌「みかんの花」の歌詞の引用。作詞だれと明記している。この歌詞はずいぶん古いと思うが、著作権はいつまで?論文なら参考文献として記載すればよいはずだが。その個所を削除して、事務局に報告。それでOK。利用料を払って借りているので、gooのルールに従うが。それにしても、2年前の300万近いブログの中からの警告とは。結果を言えば、歌詞の引用がない方が、日記としてはいい。今日の朝日新聞。音楽教室の著作権利用問題。こうなると、自費出版は貴重だ。

朝土に散りし槿の花多き      正子
真向こうにいつも立ちたる花槿   正子
底紅の槿もの言うごとくあり    正子
玉ねぎを吊りて乾かす麻の紐    正子
山鳩声聞く夏山近く来て      正子
山鳩の声は夏山より出でず     正子
夏うぐいす人住む丘を縄張りに   正子
もくもくと登れば桑の実熟れており 正子
菜園の花とし大きく花南瓜     正子
よく見ればトマト房生るものばかり 正子
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7月8日(月)

2019-07-09 10:24:18 | 日記

曇り。
●午後、信之先生の井田病院での定期健診に付き添う。行きはタクシー、帰りはバスと電車。日吉東急でうな重を買って、はやい夕食。その後、5時半から勤務へ。

●文藝年鑑の代金支払う。花冠は「はなかんむり」と読まれて「は行」の項に。訂正を願いでたはずだが。文芸的には、「はなかんむり」と読みたいのかもしれない。

●元希に送った甚平、ちょうどよかったらしい。

●初蝉を聞く。クリーニング屋に行く途中、桜大門の桜の木で蝉が鳴く。お寺の古木にも蝉。

アンテナに鳥よく鳴けり梅雨曇り 正子
葉桜の葉の重なりの寺門まで   正子
初蝉の声して誰も居ぬ寺苑    正子
蝉鳴かす葉を切られたる大古木  正子
苔むしていたる小庭やねじり花  正子
電線に尾長よく鳴き梅雨夕焼   正子
狗尾草その根あたりに虫の声   正子
長梅雨の草の底よりぎすの声   正子
梅雨寒し黄蝶の低く萩の葉に   正子
ぎすの声この世あいも変わらずに 正子
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7月7日(日)/七夕

2019-07-07 22:44:26 | 日記

雨。一日降ったり止んだり。今日は、東京あたりだけ5月中旬の気温。22度くらい。

●七夕。句美子たちに夕飯を届ける。献立が思いつかなく、冷凍にしておいたメバルを煮づけに。
若い人が魚の煮つけを喜ぶかと思ったが、美味しいと。煮汁の酒は半量にあとは水を足す。

●三田線の電車に、外国人の子供連れ家族。3.4歳ぐらいの女の子二人は元気にはしゃぎまわる。話しているのは何語だろうか。もしかして、ポーランド語? 珍しい言語を聞くこの頃だ。

梅雨電車灯明るき駅を過ぐ      正子
梅雨に濡れ萱のみどりの透くごとし  正子
多摩川の水を眼下に梅雨電車     正子
教会の十字浮き立つ梅雨の森     正子
梅雨闇に少女の歌のハレルーヤ    正子  
長茄子の長き実土に触れんとす    正子
花式部青き実もあり吹かれたり    正子
雨降るに木槿の花のいま盛ん     正子
白木槿底紅木槿揃い咲く       正子
花木槿梅雨ながながと続きけり    正子
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7月6日(土)

2019-07-06 10:30:30 | 日記

うす曇り。のち小雨。

●午前、美知子さんに俳壇用5句選の結果をメール。早速俳壇に送信したとのこと。

●五嶋みどりのベルリンフィルとチャイコフスキーのバイオリン協奏曲演奏ドキュメンタリーをYoutubeで見る。一時間十五分ほど。1995年の録画。ブランデンブルグ門から伸びる大通りをタクシーで移動する画像、その景色は懐かしかった。

演奏旅行は一人でするとのこと、言われてみればなるほど、と。演奏が終わり、指揮者とコンサートマスターと握手、団員に一礼。これですべての礼は尽くされている。音楽以外ほどんど話さない。演奏が終わっても、団員が退場しても、なかなか帰らない聴衆。

●同人の洋一さん、北欧旅行中のようだ。滝の前で妖精が踊るという句があり、ネットで検索。ノルウェーのなんとか滝の前では、演劇学校の女子学生が、青い洋服を着て妖精となって踊るようだ。夏の北欧旅行、全くうらやましい。

メロン食ぶ夜のつれづれの灯の下に 正子
玉葱の甘さ煮詰める宵に入り    正子
バイオリン聴くと梅雨音窓にあり  正子
新甘藷紅鮮やかに炊きあがる    正子
土曜日の昼寝たのしむ窓明かり   正子
窓明かりすなわち梅雨の降る明かり 正子
梅雨深し桂の葉むらそよぎ立つ   正子
白樫も桂もみんな夏木立      正子
梅雨寒やほくと煮たるもの欲しき  正子
朝風呂の湯の香さやかに梅雨籠り  正子
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7月5日(金)

2019-07-05 10:35:21 | 日記

うす曇り。のち雨。

●美知子さんの句稿の22句から投稿用の5句を信之先生と選ぶ。意外と信之調だと、驚いて、喜んでいる。

●部屋の隅を洗濯物の部屋干しコーナーにしている。洗濯物の下に扇風機を入れて風を送る。ふと思いつき、逆向きにしたら、それが見事成功、よく乾く。

●句美子がボーナスが出たから何か買ってあげようと。「とくには無いけど。」と返事すると、「うちはなんにも買うものが無いんだね。」終活とやらで、買わないで何を捨てるか、考えているところ。

●妹のあさ子から野菜が届く。夏大根があり、大根おろしに。辛味がいい具合。夏は青首では頼りない。

梅雨深し湯船にお湯をあふるほど 正子
夏大根辛さほどほどじゃこ天と  正子
じゃこ天を焙る炎に汗少し    正子
万願寺ししとうピーマンを一袋  正子
新築のマンション囲む夏木立   正子
夏木立映るかに新装アスファルト 正子
花苗を分け合う老女ら夏夕べ   正子
西瓜売るシートに流水文様を   正子
よろよろと老女西瓜を見定めり  正子
熟れ梅の光のような黄となれり  正子
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7月4日(木)

2019-07-05 09:14:06 | 日記

曇り。どきどき雨。2時ごろ大雨になる予報、外れて、小雨。

8時間勤務の仕事を、8月21日から4時間にしてもらうよう交渉し、成功。「保険証をお返しします」が効いたかも。

笹粽紐解くことも遊びなる      正子
しみじみと鮎食む鱚の味がして    正子
玉葱の玉なればこそ光けり      正子
玉葱もにんにくも収穫結わえられ   正子
新甘藷紅やわらかにみずみずし    正子
冷凍庫にコロッケありて梅雨籠り   正子
冷凍庫にめばる蓄え子を待てり    正子
ゼラニュウムマゼンダ色をベランダに 正子
狗尾草活けて緑のガラス花器     正子
原稿の文字のちらつく梅雨灯     正子
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7月3日(水)

2019-07-03 10:06:23 | 日記

晴れ。のち曇り。
●夜濯ぎの部屋干しを起きるなり、外に干す。この気持ちよさ。小一時間は晴れたか。その後曇る。

●美知子さんから、昨日俳壇投稿原稿が送られてきた。30日に送られてきた5句を合わせて、信之先生と検討。
白いパソコンの印刷設定が消えている。どうしたことか。

●『文藝年鑑』が届く。同人誌なので、定価4725円。高いから大いに活用したいが、全然活用できていない。
しばし、あちこち読んで真夜中過ぎになった。西垣脩の項、連絡先が志げ子夫人から娘さんの西垣直子さんになっていた。夫人は亡くなられたのだろう。

聞くのみの話聞きつつかき氷    正子
かき氷黍の畑がひろがりぬ     正子
梅雨の暑気払わんとして味噌うどん 正子
文藝年鑑繰りて夜涼の時行かす   正子
電気かみそり洗い梅雨の清潔さ   正子
竹繊維織り込みし布触れて涼し   正子
梅雨闇の木立くろぐろ棒立ちに   正子
マンションの完成間近夏樹立ち   正子
夫の買い物鮎の二匹で足りており  正子
梅雨寒し窓きっちりと夫が閉め   正子
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7月2日(火)

2019-07-02 22:53:39 | 日記

曇り。
●向島の心太を買ってきた。
天草を売っているのを見たので、今年は、天草を煮出して心太を作ろう。何年か前に城ヶ島に出かけたとき、リュックいっぱい天草を買ってきた。大鍋で煮だして心太を作った。

●はやくもお中元がとどき、そんな時期かとびっくり。我が家、なんにするか、まだ決まらない。
●土用のうなぎを予約。同時に、シラスウナギの量産化の研究費用に1000円募金。ウナギ募金という。
●元希に甚平、ミニチュアロケット、本、お菓子を送る。

夜濯ぎを機械に任せ水音聞く    正子
夜濯ぎの衣にはもっとも白多し   正子
玄関の露草明日咲く花をもち    正子
つゆ草よ夜は寡黙になっており   正子
焼き茄子の焦げし匂いや外面まで  正子
コンビニに男らの影灯のすずし   正子
テーブルの疵のいろいろ心太    正子
心太夜のともしびに角立てり    正子
天盛りの青のり清し心太      正子
西瓜切る水無月菓子の三角に    正子
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7月1日(月)

2019-07-01 22:35:54 | 日記

曇り、時々小雨。
今日より7月。
午前中そごうへ元希の甚平を買いに行く。青色に椰子の絵柄、くまの子がところどころに。
葛水ようかんとエコルセをお土産に買う。葛の入った水ようかん。葛が入っているせいか、よく冷えている。

出版社から俳句の原稿料が届く。俳句の原稿料をもらうってことは、気持ち的に落ち着かない。

雨粒のすべりやすかり青芒       正子
冷え切って葛ようかんの静かなる    正子
エコルセのほろほろ崩れ梅雨の夜    正子
甚平の柄にヤシの木くまの子ら     正子
らっきょうの瓶にあること涼しかり   正子
玉葱が届く普段の生活に        正子
茗荷の子紫蘇の葉二つ揃え買う     正子
霧雨のときどき光り夜の梅雨      正子
青山椒売られし時に買い逃し      正子
花苗の花もぱっちり百日草       正子
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