俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月5日(金)

2018-10-05 10:00:15 | 日記
★秋の潮満ち来る波の触れあいて  正子
穏やかな秋の日に、潮波の触れ合う音が聞こえてくるようです。(祝恵子)

○今日の俳句
寄りし娘に持たす枝豆ゆでたてを/祝恵子
ゆでたてのほっくりした枝豆に母のさりげない愛情が読み取れる。立ち寄る娘のさりげなさも、自然体で美しい。(高橋正子)

●小雨。大型台風25号が沖縄から、西日本、日本海を湾曲して北日本へ。三連休も台風に。
電話あり。声ですぐ圭泉さんとわかる。圭泉さんは退会されてはいるけれど花冠のファン。「俳句四季10月号」を送る。

幾たびも台風受けて秋桜      正子
コスモスの苗が花屋に育ちけり   正子
秋冷の青き葡萄の見舞い籠     正子
秋冷の駅の灯りを山頂より     正子
箒草今朝紅らみて割れ鉢に     正子

○現の証拠(げんのしょうこ)

[げんのしょうこ/横浜・四季の森公園]   [げんのしょうこ/東京・向島百花園]

★うちかヾみげんのしょうこの花を見る/高浜虚子
★山の日がげんのしょうこの花に倦む/長谷川素逝
★手にしたるげんのしょうこを萎れしめ/加藤楸邨
★草掻き分けてげんのしょうこの花がある/高橋信之

 ゲンノショウコ(現の証拠 Geranium thunbergii)は、フウロソウ科の多年草。日本では北海道の草地や本州~九州の山野、また朝鮮半島、中国大陸などに自生する。生薬のひとつであり、植物名は「(胃腸に)実際に効く証拠」を意味する。玄草(げんそう)ともいう。茎は約30-40cmに伸び、葉は掌状に分かれる。紅紫色または白紫色の花は夏に開花し、花弁は5枚(紅紫花種は西日本に、白紫花種は東日本に多く見られる)。秋に種子を飛散させた後で果柄を立てた様が神輿のように見える事から、ミコシグサとも呼ばれる。近い仲間にアメリカフウロ、老鶴草などがある。
 ゲンノショウコはドクダミ、センブリなどと共に、日本の民間薬の代表格である。江戸時代から民間薬として用いられるようになり、『本草綱目啓蒙』(1803年)にも取り上げられた。現代の日本薬局方にも「ゲンノショウコ」として見える。但し、伝統的な漢方方剤(漢方薬)では用いない。有効成分はタンニン。根・茎・葉・花などを干し煎じて下痢止めや胃薬とし、また茶としても飲用する。飲み過ぎても便秘を引き起こしたりせず、優秀な整腸生薬であることからイシャイラズ(医者いらず)、タチマチグサ(たちまち草)などの異名も持つ。

生活する花たち「現の証拠・藤袴・萩」(東京・向島百花園)
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