俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月10日(火)

2018-07-10 10:59:24 | 日記
★子が去りしことも静かや夏の歯朶  正子
子どもとともに楽しく過ごしていた時間がすぎ、部屋には静寂な空気が流れているばかりです。歯朶の清涼な感じとの取り合わせが洒落ていると思いました。(井上治代)

○今日の俳句
何かしら飛び出て楽し草取りも/井上治代
夏になると草が生い茂る。草取りの作業もたいへんだが、バッタが​ぴょんと飛び出したり、天道虫が飛び立ったりする。それが案外楽​しいのだ。(高橋正子)

●山鳩がよく鳴く。キャンプに来たような気分。朝4時に外へ出てみた。雲はもう白く、空もうっすらと青い。
夏暁の雲はや白く浮いており     正子
山鳩の声のつぎつぎ朝涼し      正子
山鳩や涼しき朝日昇り来て      正子
四国まで海を光らす夏霞       正子
雷鳴に驚くわが身老いたりし     正子

オウム真理教の死刑囚が7名7月6日に処刑された。いやな気分がするものだ。そして麻原が火葬にされたが、斎場がちらっと出たのテレビの写真に驚く。見たことがある。吐き気がする。
オウムの浮遊体験をテレビで見たことがある。なぜマスコミはこのとき報道したのかと、その時も、今も思う。俳句に関しても、マスコミの価値観で動いて、これもオウムと同じくらいいやな気分だ。現実はそうではない俳人の方が多いとは思うが。それが声として聞こえない。

○紅蜀葵(こうしょっき・もみじあおい)

[紅蜀葵(もみじあおい)/横浜日吉本町]

★紅蜀葵肘まだとがり乙女達/中村草田男
★沖の帆にいつも日の照り紅蜀葵/中村汀女
★黄蜀葵花雪崩れ咲き亡びし村/加藤楸邨
★市民アパート誰が咲かすか紅蜀葵

モミジアオイ(紅葉葵、学名:Hibiscus coccineus)は、アオイ科の宿根草。別名は、紅蜀葵(こうしょっき)。北米原産。背丈は1.5~2mくらいで、ハイビスカスのような花を夏に咲かせる。茎は、ほぼ直立する。触ると白い粉が付き、木の様に硬い。同じ科のフヨウに似るが、花弁が離れているところがフヨウと違うところ。和名のモミジアオイは、葉がモミジのような形であることから。
トロロアオイ(黄蜀葵、学名:Abelmoschu manihot )は、アオイ科トロロアオイ属の植物。オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれる。原産地は中国。この植物から採取される粘液はネリと呼ばれ、和紙作りのほか、蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用される。花の色は淡黄からやや白に近く、濃紫色の模様を花びらの中心につける。花は綿の花に似た形状をしており、花弁は5つで、朝に咲いて夕方にしぼみ、夜になると地面に落ちる。花びらは横の方向を向いて咲くため、側近盞花(そっきんさんか)とも呼ばれる。


◇生活する花たち「あさざ・野萱草(のかんぞう)・山百合」(東京白金台・自然教育園)
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