晴れ
雪降るを見せず雪嶺の確とあり 正子
鵯の鳴く声ばかりのさびしさよ 正子
山茶花の白が増え咲けく丘の家 正子
●今朝、インフルエンザの注射痕が腫れてかゆみ。2,3日経って症状があらわれるとは。
●10時過ぎ、5丁目の丘へ。富士山はかすんでいるが、雪嶺が見える。児童公園の楓や銀杏が坂道を異国のように彩っている。いつも見慣れている場所なのに、反対側から上ったときは、見知らぬところに来たと思い、あわてたことがあった。ほんの少し下ると、石垣を積んだ上に菜園があり、切りったった崖のような感じになっている。どんと落ち込んだところに次の畑がある。ここが愉快とも思える景色。
●今朝は鳥は鵯の声ばかり。全然ほかの鳥がいない。鴉さえ。
●朝起き出しがたく、布団のなかで、寝ぼけ眼でトルストイの「幼年時代」をぱらぱらする。ドイツ人がいて、ドイツ語を話している。それを子供が理解している。当時はどうだったんだろう。
●今日で退職。厳密には明日まで会社に籍がある。ノイズを入れた人からプレゼント。これは、これは。思いがけず、アルバイトの学生二人、そのほかの人たちから商品券だの、小さい花束だの、美容クリーム、お菓子など、いただいた。今日で仕事を辞めるという気分ではない。いつもように働いて、明日また、仕事に出て来る感じ。でもさらば。