俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月10日(水)

2018-10-10 09:27:41 | 日記
★辻に出て通う秋風身にまとう  正子
十字形に交わった道路に出ると四方よりの秋風が爽やかに通り抜けている。その風を総身にまとった一時の心地よさと「もう秋も深まって来たな」との季節の移ろいに寂しさをも感じられる御句です。(佃 康水)

○今日の俳句
満月や瀬戸の潮騒高まりぬ/佃 康水
月に左右される潮の干満。満月が昇ると、おだやかな瀬戸もざわざわと潮騒が高まる。潮騒の高まりに、ますます輝く満月となって、臨場感のある句となった。(高橋正子)

●来年の結社広告は、「俳句界」は休載。角川に年鑑と奇数月に掲載することに。角川の新年会の欠席の返事を出す。

小さいスライド本棚のスライド部分が外れる。それを嵌めるため、天板だけを外せば済むと思ったが、そうはいかない。天板をとると、棚板がばらばら落ちる。本が崩れ落ちる。やむなく本を取りだしたら、、6畳間の半分ほどに積み重なった。忘れていた本が出てきた。『日本的霊性』(鈴木大拙)、『心より心に伝ふる花』(観世寿夫)など。

昼の虫小さく鳴いて柿熟れる    正子
大地のその小さき草むら鉦叩    正子
秋空のクレーンの中の青三角    正子

○犬升麻(イヌショウマ)

[犬升麻/横浜・四季の森公園]

★秋の野の不思議の花にイヌショウマ/高橋正子
★釣舟草の隣に咲いてイヌショウマ/高橋正子

イヌショウマ(学名:Cimicifuga japonica)は、キンポウゲ科サラシナショウマ属のひとつで、山地の林内に生える高さ60~80センチの多年草。地下茎が発達し横にのびる。根生葉は1~2回3出複葉。小葉はやや硬く掌状に裂け、裂片のふちに不ぞろいのするどい鋸歯がある。葉の両面とも脈に短毛がある。つぼみは紅梅色のような色で、花は白色で穂状に多数つく。つぼみが開くと花弁と萼は落ちてしまい、白色の雄しべが花のように見える。よく似た種類にサラシナショウマがあるが、サラシナショウマは花柄(有柄の白い花)が、はっきりとわかるが、イヌショウマは花に柄がないので違いがよく分かる。花期は7~9月。名前のイヌショウマは、サラシナショウマが薬用(茎葉が枯れてから根を日干しにして用いる。)として用いられるのに対し、薬用にならないためつけられている。分布は、本州(関東から近畿地方)


◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)

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