俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

1日14日(土)

2017-01-14 15:03:12 | 日記
★水仙を活けしところに香が動く  正子
水仙の活けられてある静かな座敷。人のよぎる度に、あるいはちょっとした風の気配に、甘い香りが揺れ動き届いてくる。水仙のもつ高雅で安らかな香気。 (小西 宏)

○今日の俳句
枯原を高さ自由に熱気球/小西 宏
広い枯原の上に熱気球が、さまざまに浮いている。「高さ自由に」はのどかな景色で、夢がある。(高橋正子)

●寒波来襲。横浜は降らなかったけれど、広島にも雪が降ったようだ。
月も凍て星も凍てけり霞み見ゆ  正子
夜空凍て月も星をもかすませる  正子

1月3日の誕生日で、70歳になったので、幾分かお金を出して、横浜市の敬老乗車パスをもらった。年をとってうれしいことが多い。横浜市内の市営地下鉄、バス乗車時無料。地下鉄にのって、川和町の農家の産直販売所へでかけた。ここのは、里芋が特においしい。里芋3袋。トマトもあったので買ったが、蔕が緑濃くて新鮮。温室をもっているのだろうか。人参も買った。重いくらいの荷物になった。

今日2度目の外出。夕飯を済ませて、日吉の天一書房へ注文していた「mr. partner」2冊を取りにゆく。
イギリスについてだけの雑誌。編集がいまいちな感じだが、電話番号の記載以外はすべて、こまごま読んだ。

○寒椿

[乙女椿(寒中に咲く椿)/横浜日吉本町] [寒椿(山茶花との交雑種)/ネットより]

★竪にする古きまくらや寒椿 野坡
★折り取つて日向に赤し寒椿 水巴
★瀞の岩重なり映り寒椿 石鼎
★寒椿少しく紅を吐きにけり 青邨
★寒椿咲きたることの終りけり 風生
★寒椿落ちたるほかに塵もなし 悌二郎
★寒椿月の照る夜は葉に隠る 貞
★寒椿線香の鞘はしりける 茅舎
★ことごとに人待つ心寒椿 汀女
★くれなゐのまつたき花の寒椿 草城
★何といふ赤さ小ささ寒椿 立子
★寒椿けふもの書けて命延ぶ 林火
★園丁の昼煙草寒椿かな/村山古郷
★寒椿落ちたるほかに塵もなし/篠田悌二郎

★寒椿というや雪の公園に/高橋正子

寒椿は、広辞苑によれば、(1)寒中に咲く椿と(2)ツバキ科の常緑中低木とに分けられている。(1)寒中に咲く椿は、乙女椿(おとめつばき)・大神楽(だいかぐら)・侘助(わびすけ)などであり、(2)ツバキ科の常緑中低木は、椿と山茶花の交雑種とされるツバキ目ツバキ科ツバキ属のひとつの「寒椿」である。ツバキ目ツバキ科ツバキ属の「寒椿」は、「山茶花」との区別が難しく、低木で枝と葉に毛がある。花は紅色の八重咲きで、やや小さく、11月~1月頃開花する。

◇生活する花たち「獅子頭(寒椿)・藤冬芽・老鴉柿(ロウヤガキ)」(東京・小石川植物園)
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