俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

1日8日(日)

2017-01-08 11:10:16 | 日記
★水仙の向きを変えみて寒の入  正子

○今日の俳句
  治水橋
何処までも青空冴ゆる橋向こう/小川 和子
人は「橋」に特別な思いを寄せることが多い。橋の向こうは、知らない町へと続く。橋向こうの冴えた青空にその続きを思うこともある。(高橋正子)

●横浜そごうへ買い物に。
萩焼の展示会があるので立ち寄る。句美子が古希の祝いに萩焼の急須を買ってくれた。一晩水に漬け、2日間かんそうさせて、それから使うように教えてもらった。藁灰の釉のかかった白い萩。草木灰だと、透明な、普通の萩となるそうだ。使用中の急須も展示してあり、使えば、このように嵌入が入るという見本。

句美子が家に画が一枚ほしいものだ冗談交じりにというので、そごうの画廊を見る。買えそうな画は、買うことにはならないが、15万円までと踏んで、見て回る。ありました。とても欲しい。上村敦之のリトグラフ「薫風」と題したもの。何とも言えないバックの水色が美しい。葦の葉が数枚、鶺鴒が一羽、少し嘴を開いて、歌うような、話すような感じで描かれている。saleとあって12万円。リトグラフとは思えない。

駿河屋でくずあられを食べて今年の正月は終わり。

○福寿草(元日草)

[福寿草/横浜・四季の森公園]
★花よりも名に近づくや福寿草 千代女
★小さくても昇殿すなり福寿草 一茶
★暖炉たく部屋暖かに福寿草 子規
★日の障子太鼓の如し福寿草 たかし
★南窓にはれし筑波や福寿草/大竹孤悠
★福寿草家族のごとくかたまれり/福田蓼汀
★福寿草ひらきてこぼす真砂かな/橋本鶏二

 フクジュソウ(福寿草、学名:Adonis ramosa)は、キンポウゲ科の多年草。別名、ガンジツソウ(元日草)。毒草である。1月1日の誕生花。日本では北海道から九州にかけて分布し山林に生育する。シノニム(同一種を指す同意語)の種小名である amurensis は「アムール川流域の」という意味。花期は初春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつくが、次第に茎や葉が伸び、いくつかの花を咲かせる。この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。その為、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)する。葉は細かく分かれる。夏になると地上部が枯れる。つまり初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラルである。根はゴボウのようなまっすぐで太いものを多数持っている。
 春を告げる花の代表である。そのため元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持つ。福寿草という和名もまた新春を祝う意味がある。江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物で、緋色や緑色の花をつける品種もある。正月にはヤブコウジなどと寄せ植えにした植木鉢が販売される。ただし、フクジュソウは根がよく発達しているため、正月用の小さな化粧鉢にフクジュソウを植えようとすると根を大幅に切りつめる必要があり、開花後に衰弱してしまう。翌年も花を咲かせるためには不格好でもなるべく大きく深い鉢に植えられたフクジュソウを購入するとよい。露地植えでもよく育つ。また、根には強心作用、利尿作用があり民間薬として使われることがある。しかし、毒性(副作用)も強く素人の利用は死に至る危険な行為である。薬理作用、毒性共にアドニンという成分によるものと考えられている。花言葉は永久の幸福、思い出、幸福を招く、祝福。


◇生活する花たち「冬桜・水仙・万両」(横浜日吉本町)

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