俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月31日(月)

2016-10-31 08:00:08 | 日記
★金木犀こぼれし花もあたたかな  正子
小さな星のような花を枝に密集させている金木犀。そこからこぼれ落ちた花もまだ生き生きとしていて、明るさとあたたかさを持って地面で咲いているようです。(安藤智久)

○今日の俳句
花束を花瓶にほどく秋の夜半/安藤智久
花束をいただいた。帰り着いたのが夜となったのだろう。落ち着いてから、夜半に花束を花瓶に入れた。しっとりとした秋の夜半である。(高橋正子)

○泡黄金菊(あわこがねぎく)

[泡黄金菊/東京白金台・国立自然教育園]

 泡黄金菊(アワコガネギク)はキク科キク属の多年草である。本州の岩手県から九州の北部にかけて分布し、やや乾いた山麓や手などに生える。海外では、朝鮮半島や中国大陸にも分布している。和名の由来は、密集している花が泡のように見えることからきている。命名者は牧野富太郎博士である。
 環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。レッドリストでは別名の菊谷菊(キクタニギク)が用いられている。これは、自生地(京都府菊谷)からきている名前である。
 草丈は100センチから150センチくらいである。茎はよく枝分かれをする。葉の形は栽培菊に似ていて深い切れ込みがあり、裂片は尖らない。葉は互い違いに生える(互生)。開花時期は10月から11月である。頭花は舌状花も筒状花も黄色で、ひしめき合うように密につく。花径は15ミリから18ミリくらいと小さい。学名:Chrysanthemum boreale(=Dendranthema boreale)

◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)
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