快風丸

俺の船に乗らないか。

若冲と江戸絵画展

2007-06-08 08:38:33 | Weblog
 「わかおき」ではございません。”さんずい”じゃなくて、”にすい”でしょ。
「じゃくちゅう」伊藤若冲。江戸時代の画家。その存在は、なんでも鑑定団で
知った。なんとも迫力のある、リアルな絵は、私のこころを捕らえて離さなか
った。

 そんな若冲の絵が、県立美術館へやってきた。日曜日に娘(小6)と車でG
O。小中学生は無料なんですよ。

 さて、若冲の他にも江戸時代の絵画が展示されている。屏風絵が多い。
気がついた。日本家屋は木と土でできているので、西洋のごとく、大きな絵を
額に入れて壁に飾ることは難しい。そこで、床に置ける様、屏風が発明された
のではないかと。金箔の地が鮮やかで私のテイストにジャストです。

 どの絵も面白い。花、鳥、動物、特に虎の絵が多く、画家によって、いろん
な表現をしている。面白い。かわいいもの、怖いもの。
その全てが、写真よりもリアルで、今にも動き出しそうだ。当時、TVも写真
も無かったので、庶民は絵で、虎のなんたるかを知ったのであろう。

 だるま大師が、遊女と戯れに衣装を交換した絵があった。何度見ても面白い。
よく見ると、大師はピアスしてる。当時は、スキャンダルだったのだろうか?

 そして圧巻は、タイルモザイクのような書き方をした、大きな絵。迫力もあ
り、またコミカルでもある。ポップアートのにおいがする。

 最後に、グッズを買う。クリヤファイルとか、図録とか買ってしまった。美
術館グッズは面白い。

 江戸時代に行きたくなった。日本画は退屈だと勝手に思い込んでいた。
そんなもん全部ふっとんた。こんな面白い絵があふれた時代、なんという豊か
な文化だろう。TVも写真も無い時代に、この絵を見てみたい。どんなに衝撃
的であったろう。素直にそう思いましたね。