快風丸

俺の船に乗らないか。

佐野洋子

2010-11-29 00:06:58 | Weblog




 11月5日に永眠されたそうです。新聞で知りました。

 図書館で借りて読みなおした。

 面白い。小学校低学年の子供でもわかるシンプルな言葉と文章。

 深読みするんですよね。大人は。内容が哲学的だとかなんだとか。

 絵本なんだから、考えずに、感じましょう。大人もね。

 この誇り高き猫に感情移入しましょう。

 暖かい涙があふれたよ。


 佐野洋子さんは、きっと面白い人だったんじゃないかなと想像するのです。

 今度は、エッセイを読んでみようと思います。

愛岐トンネル群

2010-11-27 23:44:48 | Weblog
 11/23に行ってきました。
国鉄中央線の廃線あとのトンネル群。

 まず、何が素晴らしいのか、ポイントは3つ。

1.ロケーション。

  紅葉が素晴らしい。川のせせらぎ、リラックスできます。

2.トンネルそのもの。

  明治33年に完成。8kmに13基が現存しているとのこと。
  総煉瓦づくりの優美な造形。スコップとツルハシだけで掘ったそうです。
  なにせ明治ですから。その技術が青函トンネル、関門トンネルにも生かされた
  そうです。

3.再生の道程。

  1966に廃線以降、ほったらかしで、密林と化した廃線跡を手作業で1日、
  数メートルづつ開拓していったとのこと。現在、4基が整備され、1.5km
  の遊歩道として、年2回、春と秋に公開中。
  今回で6回目とのこと。



 JR勝川から中央本線、高蔵寺の次、定光寺駅へ。10分。
こんな駅です。



 いつもは無人駅です。



 ホームから川を見下ろしましょう。



 もうすでに絶景です。



 入場料、¥100、保険代だそうです。
では、行ってみましょう。








 
 もう言葉はいりません。


   





 風が吹くと、対岸の紅葉の林から落ち葉がいっせいに舞うのです。
 それが、太陽に輝いて、キラキラと輝きながら飛んで行くのです。美しいです。


 
 トンネルに入りしょう。入口は坑門と言うそうです。トンネルの玄関。
 難工事で、工事中、何度か崩落事故があり、20数名の犠牲があったそうです。
 その苦難の証しとして、この部分には最大の装飾を施したのだそうです。





 総煉瓦づくりなので、この部分だけでなく、中もずーっと煉瓦なのです。コンピュータもCADも無い時代にどうやって設計したのか。動力式の重機もなく、すべて手作業で積んでいったのでしょう。偉業です。神業。
 人間って、機械なんかなくても、こんなにすごいものが作れるんですね。そして美しい。









 スタッフがあちこちにいて、いろんなことを質問しました。みなさん、とても丁寧に答えて下さいました。
この事業に対する自信と誇りを感じました。

http://www.geocities.co.jp/ag_tunnel/index.htm

今秋の公開は28日まです。

冬桜

2010-11-25 00:21:58 | Weblog
 自転車通勤の国道19号から、見えた。



 桜が咲いてる。冬に咲く桜を初めて見たのは、10数年前、植物園にて。
なんか白い花だと、近づいて桜だったので、とても驚いた。

 それ以来の発見、しかも住宅街の何気ない疏水のほとりである。

 では、近づいてみましょう。







 ”ジュウガツザクラ”と名札がありました。

 冬に咲く桜、それは異端であり、勇気の花だ。

 特別な意思を貫く凛とした美しさに感動しました。


マリア・カラス 最後の恋

2010-11-21 23:10:37 | Weblog
 旧作100円。ありがたい。また借りてきました。



 不世出の歌姫マリアカラスと海運王オナシスの恋物語です。
成功者とは、フロントランナーである。自分の前には誰も走っていない。

 それはとても深い、闇へと続く孤独の淵へと向かっているのである。

 恋なんていうのは、感情の起伏にすぎない、不確かで、不安定なものだ。
そんなものに、人生を賭けるなんて、ナンセンスだ。くだらない。

 だからこそ、美しい。

打ちっ放し

2010-11-20 02:44:48 | Weblog
 ゴルフ練習場である。
もう、ずいぶん前にゴルフはやめた。クラブも捨てた。
小さなボールは、すごく飛びます。この爽快感はたまりません。

 通勤自転車で勝川橋から見下ろす河川敷です。



 とても広くて、全体がフェアウェイよろしく芝が植わっています。
しかもネットが無いのです。

これぞまさしく打ちっ放し。

練習グリーンも広くて立派です。

 とても開放的で気持ちよさそうです。

ここを通るたび、将来お金持ちになったら、またゴルフ始めようと心に誓うのです。

遊ぶことを拒絶する遊具

2010-11-18 23:59:53 | Weblog
何気ない住宅地の公園にて。



まるでシュールな現代アートだ。

色も白一色だし、遊具としての楽しい演出が一切排除され、孤独が誇張されている。

閑静な住宅街の本質をカリカチュアライズした挑発するアートなのかもしれない。

もしくは、拒絶というテーマを公園の中に配置することにより、現代社会における
コミュニティーの崩壊に警鐘を鳴らしているのかもしれない。

美しい。



ノビオ発見

2010-11-17 00:37:18 | Weblog


 散歩中に高架下の放置自転車移管場所にて発見しました。



 自転車みたいにクランクとペダルが付いています。
懐かしい。




 かなり古いようだが、チェーンケースの赤が退色していない。美しい。
もう少し近づいてみましょう。



 自転車のようにこぎ出してエンジン始動するのです。
さらに寄ってみましょう。



 HONDAのHPで調べたところ、これはノビオではなく、その前身の
「PC50」でした。’69年発売とのこと。
 ナンバープレートが付いてないということは、自転車として使用していたのか。

 美しい。