快風丸

俺の船に乗らないか。

裏方の密かな楽しみ

2007-06-12 07:57:47 | Weblog
 長いことバンドマンなぞやっておりますと、結構、裏方仕事やる機会がありまし
て。これが、地味な仕事なんですが、結構、面白いものなんですよ。

 先日も、ピアノの発表会で、裏方の仕事を頂きまして、勤めてまいりました。

舞台そでに狭いスペースがありまして、ここにマイクボリュームやら照明やらを
コントロールする機械が置いてありまして。もちろん、この辺の機械は見るだけ。
専門のスタッフさんのお仕事。

舞台上をモニターするカメラをコントロールするジョイスティックみたいのがあり
まして、これは自由に触らせていただきました。会場のほぼ全体が見える。ズーム
したり、パンしたり結構面白い。

 さて、私の仕事は、マイク出し係。小さい子はピアノを弾きながら、音名で歌
うスタイルなので、そのときにスタンドごとマイクを口元に持って行って、終わ
ったらハケる。この単純な仕事で信じられない失敗をしてしまった。6人対象がい
て、うち3人のとき、マイクスイッチ入れ忘れ。ミキサー担当スタッフさんがフェ
ーダーを上げ下げして怪訝そうな顔をするので気がついた。ごめんね、子供たちと
ミキサーさん。

 こう、狭いところに、何人かで閉じこもっていると、不思議と連帯感みたいのが
芽生えてくる。それもなんか面白い。

 また、出演者が、表に見せない顔を裏方に見せることがある。客席よりも近いの
で、リアル。すごくこわい顔だったり、緊張した面持ち、ちっちゃい子は、すごい
笑ってたり。客席に見せる「よそいき」の表情とはまた違って、面白い。

 演奏者を後ろから見れる。人の後ろ姿って、無防備で、面白い。親子3人で連弾
、寄り添って弾く姿はなんともほほえましい。

 そして、一番面白いのは、演奏会全体が見えること。客としてきても、演奏者し
か見れない。しかし、裏方からだと、会場準備から始まって、演奏者も客席の空気
も、MC、スタッフの動き、照明、全てがよく見える。そして後片付けして、おし
まい。

ここが良かった、悪かった、これを自分のライブに生かしてみよう、そんなこと考
えてるととても楽しいです。