快風丸

俺の船に乗らないか。

地域密着ソロ・デビュー 2

2007-06-05 19:58:08 | Weblog
 まず目に入ったのが、客。名古屋圏の喫茶店は、大きな店が多い。ファンシー
エルさんもご他聞に漏れず約50席。
 ふつう、こういうオムニバスライブの客って、出番の少し前に来て、お目当て
のバンドが終わったら帰る、そんな感じでしょう。客席には、自分の身内と、他
の参加バンドのメンバー、こんなところが関の山だ。

 しかし、7:30開演で、7時に行ったら客席はほぼ満席。”???”。
ありえないと思いました。まず、これでひびりました。

 次に、目に止まったのが、立派な機材。照明はホリゾント2発とピンスポ。
PAスピーカーが2つ、各種アンプもマイク録り。立派なコンソールを専任のス
タッフがコントロールする。

 なぜだ。たかが田舎町の喫茶店の茶番劇じゃないか。想像とのギャップが激し
く緊張感へと転化されてゆく。大丈夫か、俺。

 そして、マイクテスト等も終わり、「1番の方、用意してください。」
俺のことだ。この頃には、すでに満席。緊張感は舞い上がりへと進化をとげた。
なめてた俺が悪いのか。
上着も脱がずにステージへ。それも、あとでビデオをみて気がついたほどだ。

 ステージも仮設ながら、客席より数十センチ高く作ってある。よせばいいのに
高い位置から、客席全体が見渡せる。ということは、全員から、私がよく見える。
さすがにここまでくると開き直りの術が使える。長年かかって習得した必殺技だ。
しかし今回は、死ぬのは自分だ。

 司会者が私を紹介する。続いてMC。
「紹介に預かりましたOniです。閑散とした客席を想像していたのに...
緊張しています。」
 お客様、みな、こっち見てます。

「じゃ最初の曲」
悲しくてやりきれないのイントロ、続いて歌。
なんせ、今日決めた曲、1度だけカラオケで歌ったことはある。なめてたなぁ。
高音部で音程を外す。情けない。

しかし本番はここから。




つづく