戦後70年談話、しっかりと読ませていただきました。何とかるっぽい内容の談話なんでしょうか。重大な決意をこめたのは「積極的平和主義」だけです。
「先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を、私達は心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければなりません」と始まっていますが、大戦が始まった理由を経済恐慌から抜け出すためやむを得なかったと、侵略戦争を正当化し、私が始めた戦争じゃ無いと責任逃れの説明に終始し、従軍慰安婦問題についても「戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられ・・・」と表現したものの、心からの謝罪の言葉はありませんでした。
「戦後生まれの世代、あの戦争にはなんら関わりの無い子や孫、そしてその先の世代の子供達に謝罪を続けさせる宿命を背負わせてはなりません」と戦争のむごさ、悲しさ、殺し殺される恐ろしさを忘れさせようとしています。これは過去の目をつぶれということなのでしょうか。
「国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持しその価値を共有する国々と手を携えて「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献する」と安保法制を成立させ、アメリカと共に世界の憲兵として世界中で戦争を出来る国にすると宣言しています。
憲法違反の集団的自衛権行使を閣議決定し、安全保障法制『戦争法』を成立させようと目論んでいます。このような外交を続けるならば、今以上に世界から孤立し、相手にされなくなることは解りきったことです。
しかも、終戦記念日だというのに靖国神社に参拝しない代わりに、内閣総理大臣安倍晋三として、個人的に真榊を奉納しています。これは参拝と同じです、こんな姑息なことで世界を誤魔化そうともしているのです。
憲法違反の集団的自衛権行使の閣議決定と『戦争法案』を即刻取り下げるべきだと思います。