新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種を巡り、約9割の市区町村が7月末に完了できるとした政府発表に、波紋が広がっている。菅政権に「7月完了」を振りかざされ、やむなく応じた例が少なくない。地方行政を所管する総務省や都道府県、ときに国会議員までが束になり、なりふり構わず電話攻勢を掛けた実態など、やり口が次々とあらわになる。与党からも「9割は無理だ」(幹部)との声が上がる。
以上が見出しに続く概要の全文ですが、「やり口」の部分を記事の中から拾います。
・「厚労省ではなくうちが動いている意味合いは分かりますね」
総務省から中国地方の県への電話
・「7月中に終えられないのか」
県から関東地方の市への電話
・「首相は高齢者接種が終わらないと、選挙が打てないって言うんだよ」
地元選出の自民党国会議員から関東地方の市への電話
・関東地方の市長に、17億円の地方交付税を配分する責任を担う総務省の交付税課長から電話があり、市長は交付税増額の話かと頭をよぎったが要件は前倒しだった。
・「自治体はわれわれのパートナーだと思っています」
総務省職員からの前倒し要求を断った関東地方の市長に、総務省の局長からの電話
この市長さんは「まずワクチンを供給して」とやり返したそうですからお見事ですし、7月完了の割合が都道府県別で最低となった秋田県の知事は「(他の自治体は)さば読みのところもいっぱいある」と話し、他の自治体からは「秋田県は政権の意向を忖度せず、正直に答えただけ」と哀れんだそうです。
最下位のレッテルを貼られた秋田県知事を哀れんだのか、忖度された数字を集めて喜ぶ首相を哀れんだのか分かりませんが、秋田の知事さんに拍手を送りたいと思いました。
注射を上手に使われましたね。素晴らしい発想だと思います。
子どものころ何かいたずらをすると、お医者さんに注射を打ってもらうと脅かされました。
昔の注射は痛かったですね。
山歩きさんも注射には思い出がおありでしょうか。
さて、昨日、群馬県太田市の清水市長のインタビューが、HNKで報道されていました。
山歩きさんが仰る「関東地方の市長」は、清水さんのことだと思います。
地方交付税を握る総務省の現大臣は、東北新社問題やNTT問題で話題になった、菅首相に近い武田良太氏です。
これだけで、だいたいの構図が見えてきたように思います。
また、先日もNHKの報道を引用しましたが、政権よりといわれているNHKですら、今回の問題を詳しく報道しています。
何かしらHNKも、政権との距離を開け始めたように感じます。
ある意味政権維持が危なくなる、ひとつの兆しかもしれませんね。
静脈に刺した針から太い注射器に血液が入ってきたのが見え気持ちが悪くなったこと、初めての献血(最初で最後)では針の太さにまず驚き刺された痛みとともに気を失ったこと、虫歯治療の麻酔注射では冷や汗たらたら顔面蒼白で医師を慌てさせたこと、などです。
このような意気地なしを、こちらでは「ジグナシ」「ズグナシ」と呼んでいましたが、そう言えば最近聞いたことがありません。
最近の注射は健診の際の採血とインフルエンザワクチンだけで、あまり痛くありませんが、顔を背けて見ないようにしており、コロナワクチンの筋肉注射は少し心配です。
ブログには省略しましたが、7月完了と報告するために高齢者の接種率を少なく見積るようにして数字合わせしている自治体もあるようです。
予約の煩雑さ、電話は繋がらない、ネットは手助けが要る、これで本当に接種率が下がり7月末に高齢者打ち終わりました、選挙を打ちますと言われても困りますね。
関東地方の市長さんはご明察のとおりで、何となく実名を出すとこが躊躇われた次第です
NHKも距離を開け始めましたか、そのような目で観てみます。