山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

早池峰山(ヒメコザクラの花見)

2018-05-23 10:36:59 | 旅行

五葉山のツツジは赤坂峠の登山口が見ごろとの情報、上の方は来週かなと思い昨日22日は早池峰山に登った。

高山植物の宝庫として全国から登山者が訪れる花の名山、自宅から小一時間で登山口にたどり着く地の利を有効活用しようと、一念発起した昨年は3回登ったが今年はそれ以上を目指したい。

河原坊登山口まで、未改良の峠を越える最短ルートは一度だけ通ったことがあるが、車道を横断するクマに遭遇したのでそれ以来遠回りしていた。

今回はどれくらい遠回りなのか確認しようと、最短ルートを往復したら80kmと73kmで、所要時間はスピードを出せない分最短ルートの方が多いかもしれない。(計測していない)

河原坊登山口からの登山道は崩落しており通行禁止なので、標高差180mの小田越登山口(駐車場なし)まで舗装道路を40分ほど登ることになる。

2015年6月18日に河原坊コースを利用したのが最後、翌年から通行止めとなったもので、登山中に崩れなくて良かったと胸をなでおろしたことを思い出す。

小田越登山口の標高が既に1,235mもあるので、1913.6の山頂まで700m弱とさほど苦になるものではないが、急な岩場が続き長い鉄梯子もあるので油断できない。

小田越登山口で管理に携わっている方に出会ったので情報収集、展望は昨日の方が良かった、今日は春霞でどうかなあというので、気持ちにも霞がかかる。

花はヒメコザクラが見ごろ、あとはミネザクラとミヤマキンバイなどが咲いているとのことで、トチナイソウを見たいと言ったら、まだ早く来月半ばかなというので次回の目標が出来た。

1合目までは樹林帯を歩きながらショウジョウバカマ、ヒメイチゲ、セリバオウレンなどを撮影したが、柔らかな残雪区間では転倒、踏み抜きに注意しやや緊張。

一合目から山頂

ショウジョウバカマ

セリバオウレン

この先の岩場歩きに備え1合目でザックを降ろして大休止、ここでクマよけの鈴を落としたらしいと気づいたのは歩き始めて2分後くらい、戻るのも面倒なので帰りに回収することにした。

ゴロゴロした岩場が次第に急になるが、ヒメコザクラとミヤマキンバイが現れ頻繁に撮影、ミネザクラは散り始めだが残っている綺麗なものを狙う。

五合目からの山頂

ヒメコザクラ

早池峰山の中でも花期が早い固有種と言われていたが、大東町の蛇紋岩帯でも確認された。

ミヤマキンバイ

花びらの先が少しくぼんでいるのが特徴

ミネザクラ

ふと目にした花がチシマアマナ、ガイドブックによると7月から咲く花なので超早熟、周りを探したがこれ一輪だった。

チシマアマナ

東北では早池峰山、八幡平ほか2県で生育

 

このように無意識に休み休み登るので、息切れや疲労感がないまま難所の梯子場に到着するが、やはり緊張する。

梯子を登れば山頂まで苦労はないが、花はこれからと言ったところ。

山頂へ

西側の展望は、北から和賀岳、鳥海山、焼石岳、栗駒山と期待が霞んでいた分申し分ない。南は相対する薬師岳の西に室根山、東に五葉山さらに東には海も見える。

鳥海山

中央の白い三角形

栗駒山 焼石岳

左が栗駒山 右が焼石岳 残雪が見える

室根山

綺麗な円錐形

五葉山

左側の平らに見える山

山頂直前で岩手山もよく見えることに安心して山頂へ、岩手山とその南の秋田駒ケ岳、北の八幡平の残雪が綺麗だ。岩手山の東には先週登った姫神山が小さく見え、その北の七時雨山は見えているはずだが、どれだか分からない。

岩手山

岩手山と姫神山

右の三角形が姫神山

岩木山や八甲田連峰も探したところ、八甲田連峰は確認できたが岩木山は無理だった。

今年これまで登った山、これから登る山を見ることが出来たので満足して昼飯。

何時ものおにぎり2個とカップヌードルそしてコーヒー、前回不調のガスバーナーは絶好調であっという間に沸騰、新品のガスカートリッジを装着したためだろう。

風もなく暑くもない山頂に一時間ほど滞在し下山、ときどき振り返るとゴロゴロした岩場がこれまで以上に険しく見えたのは、疲れていたのか視界良好ではっきり見えたためか。回収予定のクマよけの鈴は見つけかねて残念。

下山後に駐車場のある河原坊まで歩くのはつらいが、路肩に気になる花が沢山咲いていたので写真を撮りながらゆっくりと。

コミヤマカタバミ

物の本によれば、生育環境は山地、深山の樹林中となっているが、車道の路肩に沢山咲いていた

帰宅してから所要時間を比べたら、昨年の3回やそれ以前とほぼ同じ、疲労感もさほどではないので、この先の2回目3回目4回目へと意欲が湧いてくる。

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