はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

唐松岳紀行〜八方尾根自然研究路に咲く高山植物〜

2018-08-03 19:29:55 | 山歩き
唐松岳に登ってきました。唐松岳はそんなに知名度の高い山ではありませんが、アルプスの入門コースとして沢山の人に登られている山です。ふもとには、有名な八方尾根スキー場があり、そのゴンドラとリフトを利用して、いっきに1,800mまで行くことができます。今回は、昔からの山仲間のアラちゃんと登りました。アラちゃんは薬師岳あたりに登りたかったのでしょうが、私のわがままで楽チンコースに付き合ってもらいました。

高速道路のサービスエリアで仮眠を取って、安曇野インターから白馬村に向かいます。八方尾根のゴンドラのスタートは7時なので、ちょっと大町で山岳博物館に寄り道をして、アルプスの夜明けを見ることにしました。



残念ながら雲の多い朝でした。正面の山は蓮華岳です。以前、この山に登った時に見たコマクサの群落は見事なものでした。




大町からのアルプス夜明けウオッチングはこれくらいにして、白馬村に向かいました。
7時半頃のゴンドラに乗り、リフトを2本乗り継いで八方池山荘に到着です。ここが登山のスタート地点です。早速、シモツケソウが迎えてくれました。



八方池までは自然研究路を歩いて行きます。思った以上にお花が咲いていました。写真つきで名札もあったのですが、全部の名札を写しておくべきでした。



シナノオトギリでしょうか。



キンコウカでしょうか。



カライトソウでしょうか。あいかわらず、花の名前には自信がありません。



オオバギボウシでしょうか。



ハクサンシャジン(ツリガネニンジン)でしょうか。



斜面の向こうには夏雲が湧いています。



イワシモツケでしょうか。



まだ、自然研究路を少し歩いただけです。



ハクサンシャジンでしょうか。



この花はたくさん咲いていました。



これはクガイソウのようでした。(信さん、ありがとうございます。)



ヤマホタルでしょうか。



ミヤマママコナでしょうか。



ワレモコウでしょうか。



八方尾根は、2016年の秋に訪れて以来です。冬にはスキーでよく来ていたのですが、夏に訪れたのは初めてかも知れません。自然研究路に沿って、こんな花が咲いているとは知りませんでした。花の名前は自信が無いので「でしょうか」の連発です(笑)


※訪問日 8月1日

奥大日岳に登って来ました 9

2018-08-02 18:30:00 | 山歩き
三日目の朝です。
今日は帰るだけなので、雷鳥荘でゆっくりと過ごします。朝風呂に入って、モーニングコーヒーをいただいて、という具合です。

まずは風呂です。誰も入っていなかったので撮らせてもらいました。白濁の天然温泉です。窓からは大日岳が望めます。



朝の別山です。今日は、抜けるような青空が広がっていました。私の場合、最後の日にこうなる事が多いように思います(笑)



奥大日岳も今までとは見え方が違います。登った山は友達のように見えてくるものです。韓国から来ていた登山者の皆さんも出発しました。



室堂までの遊歩道を歩きながら、何度も振り返ってしまいます。



奥大日岳は、花の山でした。



野鳥もいたのですが、18-135mmでは限界がありました。名前も分かりません。



そして、やっと剱岳が姿を見せてくれました。



せっかくの剣岳ですが、この見え方ではちょっと物足りません。



地獄谷越しの大日三山です。



ミクリガ池に映る立山ですが、朝は逆光になります。



雪渓の隣のチングルマの群落です。



室堂から見る大日三山です。この景色も見飽きないです。



天気も良く、時間もあるので、天狗平まで遊歩道を歩いて行くことにしました。剱岳や奥大日岳も別角度からも眺めたかったということもあります。



やがて、堂々とした剱岳が姿を見せてくれました。



まさに劔の王です。



思い出の山になった奥大日岳です。



この遊歩道の周りにもチングルマの群落がありました。



剱岳も思い出の山です。



昨日は山の上から見ていた立山高原ホテルです。ここから高原バスに乗りました。剣岳も見納めです。



9回にわたって綴ってきました奥大日岳紀行もこれでおしまいです。いつも見ていただき、ありがとうございました。

※訪問日 7月24日

奥大日岳に登って来ました 8

2018-08-01 18:30:00 | 山歩き
奥大日岳からの下山路です。
これまで、たくさんのチングルマを見たのですが、どうしても立山で見たいチングルマがありました。それは、タテヤマチングルマと言って立山周辺で見られるチングルマです。特徴は花弁が薄いピンク色をしているらしいのです。
登って行く時も、けっこう探したつもりだったのですが見つけられませんでした。

そして、やっと見つけました。



うっすらですが、ピンクがかっています。見つけた時は、一人で「やったあ!」と声を出しました(笑)



剱岳はあいかわらず雲に隠れたままですが、劔御前の方が見えています。



立山の雲も取れて来たようです。



立山を見ながらの稜線歩きは楽しいです。しかし、ちょっと前に足が攣りそうになったのを騙しながら歩いています(汗)



コバイケイソウと雲です。雲がなければ、コバイケイソウと剱岳だったのですが。



荷揚げのヘリが忙しそうに飛んでいました。



間も無く新室堂乗越です。この道を左方向へ登って行けば劔御前です。



私は右方向の雷鳥沢に向かいます。ここまでくればあと一息です。



その前にまた、雪渓を通過しなければいけません。慎重に行きましょう。



劔御前がすぐそこに見えます。こちらの雲も取れて来たようです。



浄土川に架かる橋を渡れば雷鳥沢キャンプ場です。あと少しです。でも、最後のきつい階段が待っています。



キャンプ場から見た立山です。



そして、きつい階段の途中で再び雷鳥があらわれてくれました。何枚か写したのですが、しんどかったこともあり見られるのは1枚だけでした(笑)



雷鳥荘にたどり着いたのは、3時30分でした。下りも4時間ほどかかったことになります。標準タイムは2時間30分ほどだと思います。
真っ先に温泉に入って、生ビールを飲んでやっと生き返ることができました。
夕食を食べて外に出てみると、今日登って来た奥大日岳にも夕暮れが迫っていました。



今日歩いて来た道を振り返リます。画面の右下から左に斜めに上がって行く道です。雪渓を超えた稜線のあたりが新室堂乗越です。



別山方面にも夕暮れが迫ります。



立山雄山の夕景です。



雲湧く稜線です。今日も1日無事に歩かせていただき、ありがとうございました。山の神様に感謝です。



※訪問日 7月23日