はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

近鉄南大阪線はおもしろい

2015-12-18 15:12:30 | 鉄道の旅
近鉄電車(近畿日本鉄道)といえば、大阪と奈良、吉野、伊勢、名古屋を結ぶ、日本一の路線規模を誇る私鉄です。
 (大阪阿部野橋駅の近鉄電車)

先日、古市古墳群を訪れましたが、そこに行くには近鉄南大阪線を利用しました。南大阪線は大阪阿部野橋駅が始発駅です。
 (阿倍野橋駅はあべのハルカスの中にあります)

その時に、なにげなく線路を見ていて気付いたのですが、南大阪線のレール幅は狭いのです。狭いと言うか、JRと同じ幅なのです。たしか、他の近鉄路線は、新幹線と同じ広い幅だったのにと不思議に思いました。

もうひとつ、南大阪線のおもしろいと思ったことは、古市古墳群を通っているだけに、古墳を避けるようにカーブしながらレールが敷かれていることです。
 (正面の仲津山古墳を避けて左にカーブ)

そして、道明寺駅と古市駅では、本線である南大阪線が大きくカーブしているのに対し、支線である道明寺線や長野線がまっすぐに走っているのです。
 (道明寺駅手前のカーブ)
 (道明寺・古市付近の南大阪線:赤色)


さっそく家に帰って調べて見ました。(『鉄道地図は謎だらけ』所澤秀樹著(光文社新書)を参考にさせてもらいました。)
それで分かったのですが、柏原から富田林間は河陽鉄道としてもともと路線があったそうです。後に大阪鉄道が、都心に乗り入れる必要から阿部野橋からの路線をつくり、また、橿原神宮へと路線を伸ばした結果、こんなカーブができたとのことです。(簡単に書けばこういうことですが、実は複雑な歴史的経緯もあったようです)
そんな理由でレール幅が狭かったり、カーブが多かったりした訳です。

鉄道のカーブにも歴史があったのですね。
 (金剛山をバックに石川の鉄橋を渡る南大阪線)


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