はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

旅の空にはニール・ヤング(ロールし続けるミュージシャンのこと)

2015-06-06 21:18:48 | 音楽の話
カーステレオから流れてくるのは、いつもニール・ヤングの歌声
なかでもニール・ヤングのアルバム『ハーヴェスト』は、もう40年近く聞いているアルバムです。

その中の「Heart Of Gold (孤独の旅路)」は私が一番好きな曲です。一応ロックなのですが、ギターがギンギン、ボーカルが絶唱というものではありません。このブログから音が出るのなら聞かせてあげたいものですが、初めてニール・ヤングの歌声を聞いた人は、「なに?この声!」って言うと思いますよ。
ニール・ヤングの音楽は一言では言い表せないものです。フォークソングからカントリーミュージック・ロカビリー・グランジ・爆音ギタリスト(へたうま)と、そして70歳になった今でも、最前線で活躍しているアーテストです。
ライブにも行きました。2003年に大阪城ホールでクレイジーホースと一緒に、あの爆音ギターも鳴らしてくれたのを昨日のことのように思い出します。
ニール・ヤングは行動する人でもあるんです。イラク戦争に反対し、ブッシュ政権を批判し、2001・9・11の同時多発テロのあとは、ラジオで放送禁止になっていたジョン・レノンの「イマジン」を歌いました。最近では、遺伝子組み換え裁判で、スタバコーヒーのボイコットを呼びかけるなど、ロールし続けるおじいちゃんです。

新潮文庫から出ている『せんせい』(重松 清 著)という本の中に「白髪のニール」という短編があります。重松さんもニール・ヤングが好きなんだと嬉しくなりました。そこに登場する富田先生のセリフに「ニール・ヤングは、歳をとることを歌うてくれたんじゃ。それがロックなんじゃ。ロックはロールなんじゃ。キープ・オンなんじゃ。そこがいちばん大事なところなんじゃ。」というのがありますが、まさにうまい表現です。(重松さんは、作家やもんな。)
 (2012年に出版された自伝です。今は、こんな感じのおじいちゃんです。)
今日もまたニール・ヤングを聞いています。知らないうちにニール・ヤングのCDが40枚ほどになりました。ニールはロールし続けているので、まだまだ、枚数が増えそうです。
「孤独の旅路」の歌詞の最後のフレーズは「And I"m Getting Old」(そして、僕は歳をとっていく。)です。
富田先生は言っていた「歳をとることがロックだと。ニール・ヤングはそれを歌ってくれていたんだと。
僕は、ロールしているか?僕の人生は、まだ止まっていないか?動きつづけてるか?ロール。ロール。


そして、私も歳をとっていきます。


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