Cocomademoiselleココ・マドモアゼル

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

当たり前の幸せ

2009年06月11日 | ♥ 私の思う事

私の日記を長くご覧いただいている皆さんも忘れていると思いますが、私の「アトピー」。この頃、肌はツルツルアトピーの「ア」の字も出ないほどアトピーとはご無沙汰しています。12年前にアトピーの診断を受けて以来、死んでしまいたいと思えるほど辛い時期が5年ほどありました。その後も調子のいい時期・悪い時期を繰り返し、泣いたり落ち込んだり・・・・ダイアリーを休んだり・・・・・。しかしこの数年、ひどく悪化することなくツルツルの肌を保っています。いつ悪化するか分からないけれど、今は痒みが無くブツブツして汁が出る事もない、当たり前にお化粧が出来る「普通の肌」でいられる事を本当に嬉しく思っています。アトピーによる肌の黒ずみや色素沈着による斑点やしわやそばかすがあっても、美白なんて飛んでも無い!アトピーの苦しみを思えば、当たり前の肌でいられるだけで本当に幸せです。

そう思うと、アトピーになった事は当たり前の幸せを実感する為に私には必要な事だったと、今はアトピーになった事に感謝しています。

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昨晩、お風呂で読んでいた小林正観さんの「100%幸せな1%の人々」の前書きに「目が見えること、耳が聞こえる事、足を使って歩ける事、物が持てる事、息が出来る事、食事が出来る事、友人がいることなど、今までに当たり前だと思っていたことに感謝する事が出来れば、日常生活は「幸せ」に満ちている事に気が付くのではないでしょうか。生まれながらにして一度も目が見えた事がない人がいます。目の見えない人は「例え0.1秒でもいいから見てみたい」と思いながら生きているそうです。「目が見えたら感謝をしたい」と言いながら生きて、それでも叶わない人もいます。しかし私達は、目が見えることに感謝をした事がありません。目が見えることに感謝するどころか「あれも欲しい」「これも欲しい」と言い続けているのです。」という一説を読みました。

そして今朝のワイドショーで先日から話題になっている国際ピアノコンクールで優勝した全盲のピアニスト辻井伸行さんの話題が。目が見えないのに成し遂げた偉業に多くの人が感動し勇気付けられた事と思います。そして帰国インタビューを見ていたらあるインタビュアが彼に「もしも目が見えたら一番に何が見たいですか?」と質問をしました。

私は昨晩の正観さんの本の事が脳裏に甦り、彼が何と答えるのかドキドキしながらテレビを見ていました。その質問に彼は「両親がどんな顔をしているか見てみたいです」と答えたのです。・・・・私は、涙が止まりませんでした。

その答えは、当たり前に目が見える事が如何に幸せかを痛感させる大きな意味を持っていたと感じたのです。

正観さんの本の通り、私は肌だけでなく「幸せが本当に一杯!」なのだと再確認した次第です。

涙が溢れてしまう辻井さんの演奏はこちらでどうぞ・・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=X9MlN-ZudKo&feature=related