今日のシネマ
2002年 中国
浮世蜻蛉さん に聞きましたシリーズ 第二弾。 (すみません! 勝手にシリーズ化しちゃいました!)
昨日紹介した 『こころの湯』 と共に こちらも中国映画です。
こころの湯もとっても良かったのですが、 どちらか一方、と言われたら
私は今回の 『至福の時』 を選ぶでしょう。
これ、なんと監督が チャン・イーモウ だったんですねー!!!
この監督って 『HERO』 や 『LOVERS』 みたいな武侠映画を作ったかと思うと
『初恋のきた道』 や 『あの子を探して』 といった静かに心のひだを揺さぶるような作品も作っちゃう。
ピンとこない人は 今年の北京オリンピックの開会式と閉会式の演出をした人、
って言えばわかりやすいかな。 (笑)
今回の 『至福のとき』 は 前者の武侠ものが好きな人にはちょっと向かないかもしれません。
前半、少しバタバタしてコメディ色が濃い場面が続きますが、後半は心のひだ路線まっしぐら。
うそつきで口の減らない男、チャオが最初は目障りで仕方なかったんだけど
盲目で薄幸の少女、ウー・インが登場してから ちょっとずつ違ってきます。
”嘘も方便” て、まさにこんな時使うんじゃないか、て 思わず微笑んでしまう。
ただ・・・最後がね・・・ こういう展開にする必要があったのかどうか。
中国国内版のラストとは違うみたいなので その辺のところ、イーモウ監督に聞いてみたい気がするなぁ・・
とにかくですね、ウー・イン役の ドン・ジェ がたまらなくいいです。
愛おしい、愛おしい。
50000人の中から選ばれたラッキーガールだそうですが、
ものすごい透明感がありながら 芯の強さも感じられる、素敵な少女でした。
至福のとき・・・それは人それぞれ感じ方が違うでしょうが
何気ない、ほんの小さな出来事に、いつでも幸せを感じられる澄んだ心を持ち続けたい・・
そんな風に思わせてくれるいい映画でした。
是非是非、多くの人に観てほしいです。