今日のシネマ
2020年 イギリス
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19世紀イギリスを舞台に、異なる境遇の2人の女性が化石を通じてひかれあう姿を描いたドラマ。
1840年代、イギリス南西部の海沿いの町ライム・レジス。
人間嫌いの古生物学者メアリー・アニングは、世間とのつながりを絶ち、
ひとりこの町で暮らしている。
かつて彼女の発掘した化石が大発見として世間をにぎわせ、
大英博物館に展示されたが、女性であるメアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られた。
今は土産物用のアンモナイトを発掘し、細々と生計を立てている彼女は、
ひょんなことから裕福な化石収集家の妻シャーロットを数週間預かることになる。
美しく可憐で、何もかもが正反対のシャーロットにいら立ち、冷たく突き放すメアリー。
しかし、自分とあまりにかけ離れたシャーロットに、メアリーは次第にひかれていく。
(映画comより)
*2021年に観てレビューが間に合わなかった映画です
主人公の古生物学者 メアリー・アニング は実在の人物なんだそうです
この封建的な時代の中、女性という立場で脚光を浴びることは許されませんでした
彼女が見つけた貴重な化石が
名前を伏せられて大英博物館に飾られることからもそれが想像できます
メアリーとシャーロット・・・
この真逆の雰囲気の女性をそれぞれ、
ケイト・ウィンスレット と シアーシャ・ローナン が演じているのですが
もう、あまりにピッタンコの配役で感服しました
人間嫌いのメアリーと、心に傷を負ったシャーロットが
海辺の静かな街で、時に荒々しく、時に凪いだ波のように徐々に惹かれ合っていく
どこまでも不愛想で飾り気のない、でも常に揺るぎないメアリーに
私こそが惹かれてしまいました
ただ、実はメアリーとシャーロットの間に恋愛関係があったかどうかの裏付けはないそうです
二人は本当に仲が良かったそうですし、一緒に化石を取ったことまでは事実だそうですが、
この部分はフィクションということになるのでしょうね
当時、例え束の間であったにせよ、化石発掘で世界を驚かせた彼女が
後にこんな形で映画の主人公になるとは・・・
余韻の残るラストも良かったです