毎日がHappy気分♪

映画大好き!山が大好き!ビーズもバラも好き!!
そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

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2022年01月18日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2021年 日本

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交通事故で娘を失った父親が、事故の原因となったスーパーの店長を追い詰めるべく、

マスコミやSNSを巻き込み激しい憎悪を

エスカレートさせていく暴走の顛末を力強い筆致で描き出す。

ある日、スーパーで中学生の花音が店長の青柳に万引きを見咎められ、

逃げて車道に飛び出した末、凄惨な事故に巻き込まれて命を落としてしまう。

シングルファーザーの添田充は、変わり果てた娘を前に泣き崩れる。

日頃、娘の気持ちなど気にもかけてこなかった添田は、

せめて彼女の濡れ衣を晴らそうと、青柳を激しく責め立て始めるのだったが…
                        (TSUTAYAより)

 

人の苦しみや悲しみに対してどこまで寄り添えますか?

これはあくまでも私の考えですが

全く同じ経験をしない限り、その人の痛みを全て理解するのは無理だと思っています

 

心に傷を負った人に対して、”可哀想” と思うことは極自然に生まれる感情です

でもそれは 同情や哀れみであって、理解したとは言えません

こんな風に書くと、私がすごくドライで冷たい人間に思われるかもしれませんが

これは至極当然のことだと思うのです

 

この作品はそんなことをとても考えさせられる内容でした

パパさんと一緒に観たのですが、途中までパパさんは

モンスターのように振る舞う主人公の添田に対して

ちょっと興奮しながら、「すごく気持ちがわかる」

と 言っていました

しかし添田の過激な行動がエスカレートしていく様子に

寄り添えていた気持ちが恐れに変わり、

その先は、物語がどのように収拾するのか 傍観しているようでした

パパと一緒に映画を観ると、パパの感情が気になって仕方がない私です

今回の作品の内容は、状況は全く違えど 他人事ではないところがあるので尚更・・・

 

マスコミの非情な対応や、善意の無理強いと戦いながら

逆転した加害者と被害者はいったいどうやって自分の中で折り合いをつけるのか、

いやもう、加害者と被害者の線引きが、私にはよくわからなくなっていました

 

一人の少女の死が、何人もの人生をこんなにも大きく変えてしまった・・

辛くて苦しい内容ですが、すごい作品だと思います

 

娘を失う父親 添田に 古田新太、スーパーの店長 青柳に 松坂桃李

松坂桃李はもう、演じる役の振り幅が大きすぎてただただ驚くばかりです

他に、寺島しのぶ田畑智子趣里藤原季節片岡礼子、ほか

 

緊張が続き、やりきれない場面が続くからこそ

何気なくかけられた言葉や、幸せだった遠い日の記憶に

心が震えるのだと思います

 

私の稚拙な表現力じゃこの映画の凄さを伝えることができません

どうか、観てみてほしいです

 

そして、最後に書き加えるとするならば、

例えその人の悲しみを全て理解できなかったとしても

理解しようとしてくれる優しさに 大いに救われる、ということです

私もそうやってたくさんの優しさにしがみついて 今、ここにいます

 

 

2022-4

 

 

 

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