毎日がHappy気分♪

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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

◆エル・スール◆

2016年02月20日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ

1983年 スペイン映画

 

1957年秋、15歳の少女、エストレリャは、父がもう帰ってこないと予感する。

ただ父と一緒にいるのが嬉しかった幼い頃には、彼の過去にも内戦にも考えは及ばなかった。

だんだんと離れていった父との最後の記憶は、初聖体拝受式でのダンス。

南には何があるのか・・・・。

名優オメロ・アントヌッティを迎え、少女の目を通して暗いスペインの歴史を描く、ビクトル・エリセ監督の珠玉の秀作。(映画com.より)

 

 

「ミツバチのささやき」 からエリセ監督の他の作品も観たくてリストに入れていました。

まず、無音のオープニングクレジットから始まり

そのまま、真っ暗な映像に突入し、犬の声、そして何かが起きている気配、と

徐々に暗闇に目が慣れていくみたいに光が増していく感じ・・・

この冒頭シーンで釘付けです。

こんなに光を上手に使った映画、今まであったでしょうか。

それは最後まで秀抜で、主人公の少女、エストレリャの心の中と比例しているように感じました。

 

「ミツバチ・・・」同様、スペインの当時の状況を理解していると

もっと深いところまで共鳴できたのかもしれません。

エル・スール とは 「南」 という意味。

父が捨てた地で 今度は娘が再出発するわけですね。

 

説明がこんなに少ない映画なのに この家族のそれぞれの想いを受け止めることができるのは

それだけ描写が巧みである、ってことなんでしょう。

 

エンターテインメイト性の高い映画で、感動の間をドカンドカンと満たした後、

芸術性の高い作品でその隙間を埋め尽くす・・

なんて贅沢なんだ。

 

 

 

 

 

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