橋本健二著
「格差」の戦後史
―階級社会 日本の履歴書
2009年10月20日初版印刷
2009年10月30日初版発行
ですから
つい最近世に出た本ですね。
橋本健二さんは
1959年石川県生まれの
武蔵大学社会学部教授です。
表紙の左上にあるのは
格差/貧困論議には
長期的な視野が欠けている。
調査データを丁寧に追いながら、
問題のありかを歴史的文脈から探る、
日本社会論必携の一冊。
とあります。
読んでみたけどまさにその通り。
P.156にある状況分析は明確です:
70年代「一億総中流」という認識が
政治分析においても自明の前提とされた。
この状況は80年代以降も続き
人々を格差に対して鈍感にした。
その結果
格差拡大は取り返しがつかないほど深刻化するまで
放置され続けるのである。
章立ては次のような組み立てです:
序章 舞台装置は階級構造
第1章 格差をどうとらえるか
第2章 格差縮小から格差拡大へ―戦後日本のメガトレンド
第3章 貧しさからの出発―敗戦から1950年まで
第4章 「もはや戦後ではない」―1950年代
第5章 青春時代の格差社会―1960年代
第6章 「一億総中流」のなかの格差―1970年代
第7章 格差拡大の始まりー1980年代
第8章 日本社会の再編成―1990年代
第9章 新しい階級社会の形成―2000年代
格差社会に関心がある皆さんには
是非お勧めしたい本です。
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