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花鳥風月を撮りつづけると季節の移り変わりがわかるかも
でも風を撮るのはむつかしいので花鳥虫月だという噂も・・・

小野俊一:フクシマの真実と内部被曝

2012-11-29 | 本と雑誌
この本は
私にとって
(また、手になさったほかの皆さんにとってもだと思いますが)
あのフクシマについての
貴重なバイブルになりました。

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             小野先生のご署名
      「いなごのように戦いましょう」とのお言葉も添えて


           (E-P3 with MZD 60/2.8 Macro)


表題   フクシマの真実と内部被曝
副題   -元東電原発技術者・内科医が語る-


           目次

第一章 私のバックグラウンド
 大学入試まで
 東京電力入社前夜
 福島第二原子力発電所配属
 研修ばかりの新入社員時代
 第一保修課タービン班に配属
 東京電力時代の仕事内容
 本店の原子力技術課安全グループ配属
 阪神大震災、オウム真理教事件
 未解決安全問題だらけの原発
 原子力安全神話
 豪華客船の新入社員研修
 責任を取ろうとしない東京電力重役達
 医学部進学

第二章 原子力発電所のしくみと推進する理由
 原子力発電所のしくみ
 核分裂
 放射性廃棄物の管理
 原子力の発電単価
 総括原価方式の罠
 津波の危険性は周知の事実

第三章 フクシマの真実
 原発初期のトラブル
 地震の設備に対する影響
 津波が来てから何がおきたのか
 事故を台所でたとえる
 三号機は核爆発
 ミステリアスな四号機
 今回の推定放出量
 ドライベントしていたフクシマ
 収束宣言はウソ
 フクシマをどう収束させるか
 重要免震棟

第四章 放射能についての理解
 放射能とは何か
 放射能の種類
 放射線単位の基礎知識
 内部被曝と外部被曝の考え方
 内部被曝と外部被曝は同じもの?
 内部被曝を起こす放射性物質の影響

第五章 フクシマによる放射能汚染
 全面マスクが必要なほどに汚染された福島
 放射性物質降下量は、過去大気核実験中の十倍から三千倍
 奇形動植物

第六章 被曝が人体に与える影響
 被爆被害が隠される本当の理由
 日本に投下された原爆
 被爆被害(内部被曝)の実態
 ぶらぶら病以外の被曝症状
 被曝の影響が疑われる突然死
 胎児への影響
 ペトカウ効果
 100ミリシーベルトは安全か
 放射線の被害は未だに調査中
 内部被曝を評価する正確な生体指標はない

第七章 これから対処すべき諸問題
 ガレキ問題
 輸血被曝問題
 除染について
 原発再稼動問題
 我々はこれからどうしたらいいのか
 情報収集方法
 講演会

まとめ

あとがき



2012年11月21日 初版第一刷 発行

著者・発行者   小野俊一
発行所       七桃社



小野先生のブログツイッター

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私が一番気に入ったところは
内部被曝と外部被曝との違いについて
小野先生が「輸血被曝問題」で説明に使った喩えです。

<以下引用>

 この話をすると輸血用血液製剤は、放射線照射されている(セシウム-137が使用されています)のに、なぜ問題かという質問が来ます。

 これは、内部被曝と外部被曝をまったく理解していないから生じる疑問です。輸血前に放射線を当てるのは、外部被曝ですから、照射後に放射能が残ったりすることはありません。献血された血液内にセシウムが入っているのは、内部被曝ですから、輸血された人にはセシウムが移行します。

 たとえて言うならば、便器の中に落としてしまった缶詰を食べるのと、うんちが入った缶詰を食べるくらいの差があります。便器の中に落として、たとえウンチがまわりについてしまったとしても、綺麗に洗ってしまえば、中の缶詰を食べることに躊躇する人はいないでしょう。逆に、少量でもウンチが入ってしまった缶詰を食べることができますか?
 この二つを比較すること自体が大きな間違いだとおわかりでしょう。


<引用終り>

実に分かりやすいではありませんか
あはは
あはは






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