太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

引き際

2021-07-19 08:22:42 | 日記
 それは勝負への執念だろう。白鵬が全勝対決で照ノ富士を制し45回目の優勝を飾った。相撲の殆どの記録を塗り替えて十分に歴史に残る大横綱となり、今場所は6場所休場明けで世間では進退をかけた場所と言われていた。確かに全盛期に比べれば奇手というより鬼手が目立ってきた。一方の照ノ富士は復活の勢いがあった。下り坂と全盛期の戦いだから多くの人は照ノ富士が勝つと思ったのではないだろうか。地力から言えば多分今は照ノ富士が上だろう。しかし限界説が囁かれ出した頃全勝優勝したことで、もしかしたらこれを機に引退するのではないかとふと思った。ボクシングでも世界チャンピオンの人がそのまま引退することがある。もし続けていたらどこまで行ったのだろうと思わせる引退である。逆にスポットライトを一身に浴びて華やかな時代を過ごしながらボロボロになって辞める人、プロ野球選手だが、そういう人も珍しくはない。体力気力が落ちて決断をするのだが白鵬にそれが残っているだろうか。数々の記録は既に相撲界に残している。当然お金の問題などないだろう。今は負けたくないという根性だけで戦っているように見える。もし照ノ富士に完敗していたら即引退表明したのではと思う。土俵にゴロゴロ転ばされ出してから辞めるとはとても思えない。
 大勢の定年退職者を送ってきたが大抵の人は1年くらい前から退職モードに入り気が抜ける。自分の場合は定年のその日夕礼の挨拶で定年を告げた。多くの人がエッそんな年だったのと驚いた。最後の一瞬、ゴールテープも全速力で駆け抜けよと以前から決めていた。普段と同じように仕事をしていた。生き様などと恰好をつける気はない。そうしようと勝手に決めていただけであり良し悪しは別である。最後の頃は外向きの仕事が多く引継ぎも糞も無い一代芸であったから後輩に迷惑はかけなかったように思う。一代芸だけに、あの人が居たらこの事業はどうなっていただろうと惜しむ声など無かっただろう。
 功成り名を遂げた人ほど引き際は難しい。何であそこまで行った人がと思う、晩節を穢す人もよくある。自身の次のゴール?全速力で駆け抜けたいと思っている。あれっあの人は何処にと思われる生き方だ。運動会でゴールテープなど切ったことがないからポーズも分からないから普段通り駆け抜けるしかない。
 


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