太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

統計の読み方

2022-04-23 07:23:49 | 日記
肩の腱板断裂で手術をした友人からリハビリの様子が時々メールで送られてくる。順調に回復しており何よりだがお医者さんが「腱板断裂と言うのは、70歳超えると30%の人がなっており、その60%の方は痛みも感じない。」とのこと。意味が良く分らない。70以上の日本の人口は2791万人(2020現在)である。837万人が断裂しておりその内502万人が痛みを感じない(自覚症状なし)ということか。あまりに多いし健常者を無作為抽出して腱板断裂を調査したものではないだろう。肩の痛みで来院した人を調べるとその内70以上の人の30%は断裂があったということにが正しいのだろう。これはありそうだが先の数字に60%は痛みも感じないというから痛みで来院という前提が崩れてしまう。多分医者は珍しい病気ではないという事を伝えたかったのだろうが数字は謎である。
 このメールを貰ったとき自分も過去2年くらい肩の痛みが続いていよいよ医者かと思った頃自然治癒(痛みが無くなり砲丸でも投げられる状態になった)してしまい一体自分はこの医者のいうどれに該当していたかという疑問が湧いた。コロナにも似たような報道がある、陽性率だ。自覚症状があって検査した人と念のため検査した人が入り混じる(分母)となると一体この陽性率は何を表しているのか。フランス小咄をひとつ。
ー先生覚悟をしています。本当のことを言ってください。
ー安心しなさい。大丈夫治りますよ。統計によると、この病気は百人に一人の割で助かっています・・・。
ーそれで?
ーあなたはちょうど百人目で・・・そして今まで私はこの病気で誰も治していませんから。
(河盛好蔵訳)



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