ゆっくりかえろう

散歩と料理

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江戸怪奇草紙

2012-09-18 | 読書

志村有弘氏著 編訳 怪談集 江戸時代に種本があるものを読みやすく現代語訳してあります。

お馴染みの牡丹灯籠は 本にすると分かり難く 私の理解力が及ばないせいか、巷談ほど怖くありません。

累(かさね)は種本が仏教本と思われ 宗教説話の匂いが強く 純粋に怪談話として楽しみにくいと思いました。

どれも真面目に種本に忠実に語訳してあるばかりに エンターテイメントととしての面は薄いかも。

稲生物怪録は どこか遠野物語を思わせ 学術色が強い様に感じました。

怖い話を期待して買うと ちょっと違うかも。

本というのは純粋に怖い話を書くだけでは娯楽性がなくて そこに脚色があってはじめて

 楽しめるものだと 改めて思いました。



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