杉森久英氏著
テレビドラマにもなったこともある人物 明治大正昭和と活躍した秋山篤蔵氏の自伝小説
個人の伝記ながら 作り物以上に波乱万丈の物語です
現代のフレンチのシェフは社会的地位が高いですが 昔は職人としてあまり高くなかった時代
フランスまで行き ホテルリッツや高級レストランで修行を積み
日本へ帰って 天皇の料理番になった秋山篤蔵氏は好きこそ物の上手なれ
を地でゆく人物でした
ちょっと残念だったのは 篤蔵氏が天皇の料理番にならないかとフランス大使に誘われたとき 断っていたら
そちらの人生がどうなっていただろうかと興味を持ちました
とても名誉なことですから 断れる筈はありませんが、研究熱心な篤蔵氏だけに パリに残って勉強を続けたかったかもしれません
ただし戦時下のパリでちゃんと生き残れたらの話ですが
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