ゆっくりかえろう

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下天は夢か 三

2014-01-26 | 読書
津本陽氏著 三巻は浅井朝倉滅亡から 叡山焼き討ちまで

浅井長政の叛逆によりいよいよ信長の行動は 誰にも止められなくなっていきます。
信長の思考が何もかもおかしいとはいえませんが 誰も信用しない彼は、神になろうとしたのです。
仏像を焼いても宗教者を殺しても平気です。彼の目的は天下統一から、人間界の支配へ移ります。
彼の異常性格が表れ、残虐行為が普通になります。
 彼を高く評価して英雄視する風潮がありますが 私は好きではありません。
 恐怖政治を行う者の末路は もっと惨めであるべきです。彼は敵からも味方からも、部下からも恐れられ憎まれる存在になります。まともな人程 危機感を感じる結果になるのは自明の理です。なにより人を信用しない者は誰からも信用されません。人は嫌いな人に命を捧げたりしないものです。
彼にとって部下はおらずひたすら道具としての家来がいるだけです。


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