これも前に出ました 好きなカメラです
距離計がついてないので目測ですが けっこうピントあわせはあたります
かっちりした作りと ツアイスレンズの切れ味はこのカメラのいいところ
バージョンとしては一番安いクラスですがよく写ります
必ず巻きあげておかないとレンズ鏡胴が沈胴しないという約束事があって
無理にねじ上げると壊れてしまいます 常に巻き上げするクセを身につけないといけないし 冷静さを要求されます
でも約束事を守ればカメラは裏切らない
機械の扱いは丁寧に 確実に優しく ということを教えてくれるカメラです
大きな揺れでしたね
地震で亡くなられた方 被災された方に
お悔やみ申し上げます
以前にも紹介したカメラです 今回は 朝市で見つけました
ガラクタ市にしては高価で 外観はボロボロ
でもレンズは綺麗だしシャッターも大丈夫そう
オークションの1/4値くらいだったので まあいいか
2眼レフ好きなので こういうカメラにはめがないのです
アメリカの機械というのは おおらかで どこか抜けたところがあって
でも人間くさい 不思議な魅力があります
キャディラックや ムスタングなどのクルマ ハーレー グラマン 等々
どこか子供じみていて ふざけてて無駄で意味がないところがあります
でもだから気持ちが良い
この自由奔放さは 日本人にはないもの
だから惹かれるのかもしれません
ドイツ製も日本製もアメリカ製も それぞれ違うからこそ存在価値が生まれるのです
このカメラ画期的に小さく出来ていて 素晴らしくチャーミングです
しかも2眼レフとレンジファインダーの両刀使い
写りもいい
でも小さくしすぎて持ちにくい 手の大きなアメリカ人なら尚更でしょう
このカメラ手振れしやすいのです
ここが間が抜けています
でも憎めない好きなカメラです
コニカビックミニは シンプルな単焦点のコンパクトカメラ
この時代はやや広角なレンズ28mmが採用され始めた時期でしたが
あえてレンズは控えめな35mm3.5を採用しています
時代は過ぎ今になってみると ズームのない単焦点レンズなら
35mmの使い勝手が光ってきています
このカメラのコンセプトは 最初書類などの複写を目的とした
実用カメラでしたが きっちりとした描写力とシンプルで上品なデザインが
カメラ好きの人気を得たようで 玄人好みの人気を集めました
これは3代目のBM301
初代は真っ黒なカメラで レンズ繰り出しのとき引っかかりが多かったように思う
2代目の201はややピントをはずしやすかったような記憶があります
三代目はピント精度はよくなり 完成度は高いように思います
四代目はビックミニFという名前に変わり レンズが35mm2.8になります
レンズ鏡胴は2代目まで四角で ティアラや二コンミニとよく似ていますが
301からは丸胴に変わります
シリーズは後 ズームが出たりしますが 事実上Fで終わりだと思います
一時全部のシリーズが ウチにありましたが(いただき物が多いです)
人にあげたり 直して元の持ち主に戻ったりして 今のところこの一台しかありません
これもまもなく友人のところへ行く予定です
コニカビッグミニは 本来は複写など 記録を目的として企画されたカメラだそうです
シンプルで余計なものは付いていないのですが 単焦点のレンズが良かったのか
意外と写りがよく カメラ好きに好かれて 人気が出てシリーズ化されました
パノラマみたいな余計な付録が付いていない 清い仕様と賢そうなデザインが好きです
このカメラは いつもの骨董朝市で買った500円のジャンク
案の定故障していますが だましだまし使っています
電源を入れるとフリーズして 醒めるまで30秒かかります
シャッターを押すと撮影して フィルムを巻き上げるところまではいいのですが
そのあとは必ずフリーズして30秒停止します
醒めたらまた撮影 そしてまた30秒停止 この繰り返し
フリーズすると 電源スイッチさえ言うことを聞きません
非常の時は 電池を一旦はずして 回復させるのですが これは最後の手段です
これをやるとカウンターがリセットされてしまうからです
撮影するときは 電源は入れっぱなしで首からカメラを提げて
一発必中でシャッターを押し フリーズから解けるまで カメラをぶら下げ
また被写体を見つけて撮影 これを繰り返します
撮影はカメラ任せ チャンスは逃さず常に神経は張り詰めて臨みますが
冷静な判断がうまく出来て 思うように動けたときは楽しいです
と うちのは困ったカメラですが 本来のビッグミニはしっかりした良いカメラですよ
ただ古いカメラですから 完動品は少なくなっているようです
フジ カルディアトラベルミニは 単焦点のコンパクトカメラ
レンズは28mm3.5
プラスチックボディで 地味な色と形から安物に見えるときがありますが
写りはいいカメラです
フジやコニカなどフィルムメーカーは 写りはいいのに安い質実剛健カメラを
作ることがあり これもその一台だと思います
高級コンパクトカメラとは コンセプトが違いますが これはプロにも人気がある
実用カメラだったようです
どこかコニカのビックミニに近い位置のカメラに見えますが
あちらは広角の35mm こちらはもっと広い28mmで 住み分けが出来ています
中古価格はかなり安く ジャンク箱でもよく見かけることがあります
これは朝市の露天でみて買って帰りました
メインの電池CR123Aで駆動するのですが 実は裏ブタの内側にボタン電池が
入っており裏ブタの液晶表示とオートデートに使っています
そしてカメラの命令系統も担当しており この電池が切れるとカメラは動きません
これを知らない人が多く 壊れたと思って捨ててしまう人があり
カメラ屋の下取りでもジャンク扱いになることがおおいようです
例によってジャンクで手に入れたカメラ
液晶画面が駄目になっていて ほとんど見えません
もう一台ある液晶は無事なティアラズームを(でもこちらはシャッターが動かないジャンク)
参考にボタンの確認をしながら 試写をしましたが とっても疲れました
ズームのカメラですが 広角28mmは写りがいいと思います
ズーム比も2倍と欲張らず 画質にこだわっています
十字キーの操作部は 慣れれば使いやすく レンズカバー兼電源スイッチも
分かりやすいです カバーを閉めればフラットになります
外装はアルミで高級感があります
ただやっはり電源を切ると 設定がリセットされるのはいただけません
SUPER-EBC FUJINON ZOOM LENS 28-56mm
EBCフジノンというのは フジの高級レンズなんです
慣れれば使いやすいし 凝った使い方もできるので重宝します
ただうちのGRクンは液晶がだめで レンズの出し入れもおかしくなるので
厄介です
うちにGRデジタルもあるので 直したり買い足したりするのはもったいなくて
このまま使っています
でもこのカメラ よくできています
フィルムコンパクトカメラのひとつの頂点かなーと思います
レンズもGRデジタルに負けないくらいだと思うし
ニコンミニは通称でニコンAF600が正式名
単焦点広角28mm3.5のコンパクトカメラ
ズームのない硬派なカメラで 写りはなかなか
でも操作系はやや初心者寄り
電源を切るといちいち初期設定にもどるとか
不用意にパノラマスイッチに触りやすいとか
なれないと使いにくいと思いました
レリーズの押し圧も重いし 半押しもわかりにくい
初期の単焦点コンパクトだから こんなものなのか
デザインは無機質な真四角黒色で 道具然として嫌いじゃない
工夫して使いこなせば 役に立ちそうですし いいかも
大きさ比較です
フジのティアラと同じくらい
材質と色が違いますが こうしてみると少し似ています
試写で失敗をやらかしました
知らぬ間にパノラマ画面に切り替わっていて しかもオートデートにもなっていました
オールド金属カメラになれきっているので 細かい液晶画面を確認するのを忘れます
AFカメラは苦手ですが(マニュアルも下手ですけど) もらったものがうちに何台かあるので おいおい試写してみます
ハーフサイズカメラといってもこれだけ大きさが違います
左上から フジカミニ アガート18 リコーオートハーフ
中上 ペンティ2 キャノンデミ オリンパスペンEE3(後塗り黒)フジツィングTW3
右上 キャノンテレ6 京セラサムライZ2 ヤシカラピード
この中ではフジカミニが一番小さいですが 写りは程ほど(でも悪くはありません)
その次はアガート18 これは旧ソ連のカメラですが 作りは怪しく手直ししてから
使うことをお勧めします。でもレンズはなかなか 構造も独創的で面白い
次はオートハーフ これは独創的だし設計思想がしっかりしていていいと思います
晴れたの日中なら かなり写りはいいと思います
逆に光量の少ない夕方はフラッシュがないと厳しいかもしれません
開放の画質は少し落ちるかも
真ん中上は 東ドイツのペンティ ラピッドフィルムというカセットフィルムを使いますが
中身は135と同じ幅で 工夫すれば使えますしハーフ版なのでエントリー
レンズがいいので写りもなかなか ただし初心者には手ごわいかも デザインが可愛い
二段目はキャノンデミ しっかりした作りで 写りもかなり上質
ただしほかよりひと回り大きいです 普通サイズのカメラに
ハーフ判のマスクをつけたような感じ
三段目はオリンパスペンEE3 大変よく出来ています
限られたコストとサイズ的制約と撮影条件や初心者でも扱える簡単さなど
いっぱい盛り込んだ 思い切った取り捨てが光る
晴れたいい条件だとかなり良い写り レンズが良い
オートハーフが天才カメラなら ペンEE3は秀才カメラだと思います
四段目はフジツィングTW3 AFじゃなく 距離目測の巻上げ撒き戻のみ電動
広角と望遠の二刀流 望遠側は鏡を使った屈折光学系 面白いけどレンズが暗い
広角側は23mmとハーフ版最高クラス(ほかといえば一眼レフのペンFの交換レンズ20mmくらい)
右上はキャノンテレ6 ハーフ版とフルサイズの両方使え また望遠と広角の2焦点機
しかもAF このテレとTW3そしてサムライは ペンから数えて20年後のカメラ
いわば第二世代のハーフカメラです 写りもいいし 使いやすいし失敗も少ないし
優等生ですがこれなら今のデジカメを持つのもさして変わらないなあ
使いやすいのが面白くないというのは 皮肉なことですが
二段目の巨大なやつは京セラのサムライZ2 まるでムービーカメラのようです
全自動の電動カメラ ズーム付き連写が出来てムービーに近い
難はやっぱり大きいくて重いこと ハーフサイズのカメラだって誰が信じますか
初代サムライZはZ2より更に1.5倍大きい
最後はヤシカラピード 非連動セレン式露出計 距離目測あわせ 全部手動のマニュアル機
ダイカストの金属ボディでフィルムが横送りなので この大きさになったらしい
サムライZ2と同じくらい重い でも面白いし珍品です
フジカミニの大きさは よく出来ていると思います オートハーフもすごいですし
あの大きさでゼンマイ巻上げは素晴らしい
ペンも素晴らしいカメラですが コンパクトさでは一番ではありません
ただ小さければいいというのでもないので ペンは最小にはこだわらなかったのかもしれません
デミは基本性能を大切にしたからか ハーフ判にしては少し大きい
これで距離計連動フアィンダーなら 最高得点だったのに
第二世代のカメラは 大きいけどそれなりに付加価値を持っているので
どれも使いやすいカメラだと思います
それにしても地味なカメラが多い
デザインの可愛いオートハーフが目立ちます
見かけはトイカメラ以上におもちゃっぽい
ソビエトカメラにありがちな レンズはいいのに
機械はかなり問題ありの典型みたいです
部品精度が悪いのか あちこち堅くて回らなかったり
光線漏れしたり 問題山積みで シャッタースピードがおかしかったり
絞りの作動がおかしかったりする個体もあります
これは堅くて周らないダイヤルを ポリメイトをたらして緩めたり
ファインダーからの光線漏れを 風呂修理のシール液(風呂タイル補修材)で裏の隙間を埋めたり ファインダー掃除をしたりして修理をしてみましたが
いざフィルムをつめて使ってみると フィルム巻上げがおかしくなり
ストップが効かなくなり シャッターチャージ不良になったり 絞りが動かなくなったりと
さすがソビエトカメラ やってくれます
ウチにあるソビエトカメラで まともに動くものが一台もありません
でも、楽しいからいいです
うまく使えばいい写真が撮れそう
因みに向こうのカメラはキャノンデミ
骨董市にて購入 フラッシュつきっぱなし ピントをたまに外したり
露出オーバー気味だったり ぼろぼろだったりと 問題ありありですが
安かったしだましだまし使っています
レンズは天下のカールツァイス製 ただし日本製ですがあちらの基準で
作り方もあちらの技術を教えてもらって作ったもの(らしい)
鮮やかさは良い感じですが このカメラの影響で
高級コンパクトカメラというジャンルが出来、 ライバルがいっぱい現れて
やや目立たなくなりました
写りはたまにさすがと思うときがあります
AFカメラはあんまり好きじゃないけど マニュアル設定が使えて
それがまた使いやすいので 不満は出ないです
フラッシュつきっぱなしは具合悪いので これは改善せねば
お値段は部品取り価格でした
作動がずいぶん怪しいジャンク
暖かい部屋において置いたら 動くようになりました
巻き上げ巻き戻し電動 電子シャッターのプログラム露出
広角23mmと望遠69mmの2焦点機(35mm換算32.2~96.6)
AFではなく目測距離あわせ フラッシュあり
AFはいらないけど せめてレンジファインダーだったらなぁ
電源はメーカー取替えになってますが 自分でやっている人もいるらしい
ハーフカメラブームが終わってからずいぶん経ってでてきた電動ハーフカメラの一台
AFじゃないところは好き
露出がオーバーめに出ることが多く もともとの仕様なのか それとも壊れているのか
わかりません そのときはピントも外すし
なかなか面白いカメラです、合体ロボ風味かも
あ 格安でした(コワレモノ価格)
これはドイツが二つに別れていた頃の 不幸な時代のカメラ
東ドイツのカールツアイスイエナが作ったカメラで この時代は
東ドイツのレンズの方が写りが良いといわれていました
しかも普通ツアイスはレンズ担当でカメラは子会社にやらせるのが
通常なのですが このカメラは例外中の例外 ツアイスが直接作ったカメラです
かなりマニアックな作りで つるんとした上部の軍艦部(上部カバー)は
シャッターしかついておらず 巻き上げはレンズの周りのダイアルをぐるんと回すとか
レンズカバーをそのまま反対につければ フードになるとか
しかもレンズ交換式だったりと かなり面白いギミックだらけのカメラ
ただ設計は素晴らしいと思いますが 製造がちぐはぐで 材質がいまいちなのか
巻き上げの故障がでるようです
ドイツといえども社会主義カメラの弱点が出ているように思います。
うちのも距離計の近接がやや不調 距離連動ピンの押しバネがやや弱く
押し足りなくて0.8~1.0mが連動しません(グリスアップしても駄目でした)
でもこれだけ動けば充分です
へたにいじって壊してしまうより このまま使うほうが得策です
レンズは50mmが付いていて 35mmと100mmが別にあるようですが
あんまり見ないですね
写りはやっぱり本家テッサーですから 文句はないです
うちで行方不明のカメラが一台でてきました ヤシカラピードといいます ハーフ判のカメラとしては かなりレアなほうです ヤシカのハーフ判はどれも比較的珍しいものが多いですが これはAクラスだと思います これのさらに上となると電動巻き上げのヤシカセクエルくらいですが さすがに見たことはありません
このカメラはハーフ判ブーム初期に出たカメラで 普通に構えて横画面が写せるというか 縦長カメラの仲間です 国産ハーフ判では他にキャノンダイアル35 ヤシカセクエル タロンシーク 京セラのサムライ ぐらいしか思いつきません
ごらんのようにカメラはかなりの大きさで 35ミリフルサイズより大きく重いカメラで ハーフ判のメリットの小さく軽くというセオリーには当てはまりません
目測あわせで一応近接から無限まで距離あわせできます シャッター速度は1秒から1/500秒まであり これはハーフ判の最高レベルです レンズはヤシノン28mm2.8がついており 描写も悪くありません
フィルム巻き上げに特徴があり 横に付いたレバーをひっぱるのですが そのレバーにストラップ代わりの革ひもが付いており その紐を引っ張って巻き上げをする格好になります 残念ながら私の所有機は 紐が傷んだのではずしてあり レバーを直接引っ張るか綿の紐を繋いで使っています また単独露出計がついており ヤシカお得意のセレン式回転ドラム式のものです
カメラ自体はしっかりとした作りで なかなかのものですが 重く大きく機動性はやや疑問です ウチにある珍品といえば これと先に出たペトリハーフ ペンWくらいかな
どれも発売当時は様々な理由で売れず 希少価値から今はレアものと呼ばれるようになったもので 必ずしも性能とは繋がりません (ペンWはかなりいいレンズですけど) それぞれのカメラの試写は過去のコンテンツにあります
ペトリハーフ7
カメラは露出オート 距離目測あわせのハーフ判
フィルムはボディ底のレバーで巻上げる独特の機構
ペトリは基本構造から他のカメラとは違う造りをするものが多く
独創的すぎてやや故障が多いように思いますが
使っていてとても楽しく大好きなメーカーです
このカメラも露出計が壊れていて シャッタースピードが固定になってしまってます
たぶん1/50~1/100秒くらいの間だと思います
絞りは手動で設定できますから ISO100のフィルムを入れて絞り11から16くらい
で昼間はつかえます
ま 適当にやっても撮れるものです
試写してみると フレアだらけのぼやぼやの画像で
ソフトフォーカスなんて生易しいものではありません
前玉に傷があるし 中玉にも曇りがあります
でもペトリのカメラは普通はもっと良く写ります
人は三流なんていいますが 写りはいいし
高級じゃないけどきらりと光る何かがあると思います
うちにある個体はちょっと”あわわ”ですが
市場にあるペトリもたいがいはこんなだそうです
あたりはずれがペトリの華なのです