キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

JRA競走馬総合研究所訪問 「馬学講座」

2011年06月07日 | Horse Racing
6月5日に栃木のJRAの総合研究所に行ってきました。
午前中は、「馬学講座」という日本の馬の歴史についての講義を受け、午後は総研の研究施設紹介のガイドツアーに参加しました。

馬学講座では、日本に馬という生き物が導入された経緯の紹介、その後は経済活動や戦争の道具としての馬、権力の象徴としての馬、そして現代の競走馬に至る歴史と研究成果を説明して頂きました。
先生は「馬博士」と呼ばれている農学博士 楠瀬 良さんで、時折ユーモアを交えながら楽しい話を聞かせてきれました。もともと日本人は動物の扱いが下手と言われているが、それは時代によって違っていたようです。戦国時代や大戦前のように馬が戦争の道具として使われた時代は馴致や訓練が行き届いていましたが、江戸時代のような平和な時代には、戦争の道具としての馬の必要性が薄れ、馴致や調教のノウハウが伝承されなかっために暴れ馬が多かったらしい。江戸時代末期に日本に来た外国人は、それを見て日本人は動物の扱いが下手という評価をしたようです。
人間が馬と密に接することが馬の性格を決めるということで、それが競走成績にも影響するようです。決して馬券の検討には参考にはならないと釘を差していましたが、「大人しくてよく馴致された馬ほど競走成績が良い」という傾向があるという研究成果は、なかなか興味深い話題でした。


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