これが「君が代」に歌われている"さざれ石"だそうです。
鹿児島の霧島神宮には、「君が代」で歌われている"さざれ石"があります。さざれ石は、辞書によると「小さい石」のことを指すようですが、この石の解説文によると、
「この石は学名を石灰質角礫岩と云う。石灰石が雨水に溶解して、その石灰分をふくんだ水が時には粘着力の強い乳状体となり、地下において小石を結集して次第に大きくなる。やがてそれが地上に頼れて国家に詠まれる如く、千代、八千代 年をへてさざれ石 巌となりて苔のむすと云う状は、実に目出度い限りである。」
と書いてありました。少々こじ付けに近い解説文ですが、この石は、国家発祥の地と云われる岐阜県揖斐郡春日村の山中で発見されたもので、霧島神宮に纏わるものではなさそうです。
おそらく霧島周辺は、古事記にもあるように「国の始まり」に関係する場所なので、この小石の塊もここにあるのでしょう。(「御神石」といえば、東霧島神社の方が有名です)
ちなみに、君が代の元となった歌は、
「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」なのだそうです。