「はやぶさ」の帰還で画期的な成果を挙げたJAXAですが、それでもやはり広報施設は閉鎖されるようです。
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宇宙広報施設、年末にも閉鎖(時事通信)
宇宙航空研究開発機構は23日、政府の4月の事業仕分けで廃止判定されたJR東京駅前の広報施設「JAXAi(ジャクサアイ)」について、早ければ今年末にも閉鎖する方針を明らかにした。同機構を所管する文部科学省の中川正春副大臣が同日視察し、存続に否定的な見解を示したため。JAXAiは2004年9月、宇宙機構の東京事務所がある商業施設「オアゾ」内にオープン。ロケットエンジンの実物を展示したり、種子島での打ち上げを中継したりしてきたが、年間経費が約1億円掛かった。廃止判定が報道された後は注目が集まり、5月には約4万人が訪れたという。
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未だこの施設に行ったことがありませんが、「はやぶさ」で宇宙開発に興味を持つ人達が増えている現在の状況で、この施設を閉鎖するのはどうなのか疑問があります。確かにこれまでの運営に問題があり、利用者が少なくて「ムダ」と判定されたのかもしれませんが、でも「はやぶさ」が成功したこの機会に展示を見直したり、日本の宇宙開発の将来に希望を持たせるような新たな提案など、もっと予算を前向きに使うよう指導するほうが建設的だと思います。H-2ロケットの打上げ信頼性向上、惑星探査機の成功等、宇宙航空研究開発機構が成果を示しつつある中で、国会議員3名分の経費と同じわずか年間1億円の節約のために廃止というのは、ナンだか納得できない感じです。ひと月とは言え、約4万人が訪れる国の広報施設もなかなか無いと思います。話題さえあれば、それだけの集客力が見込める施設なのですから、国の事業をもっとPRして、若い人達に夢を与える方向で検討して欲しいと思います。
他にも減らせる事業や法人もあるはずなのですが、もしかすると政治家は「科学」が理解不能なだけなのかもしれません。