福岡県筑前町の太刀洗平和祈念館に、日本軍戦闘機「震電」の実物大レプリカが展示されているというニュースを見て、早速出掛けてみました。
これが大刀洗平和祈念館。ここには日本軍最大の航空基地だった日本陸軍太刀洗飛行場がありましたが、今はその面影は全くありません。滑走路は工場や田んぼになりました。
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これが実物大の震電。設計図から再現したレプリカですが、精巧に出来てます。
前翼式のデザインが斬新でカッコ良い。試作機が3機作られ、飛行試験期間中に終戦となった幻の戦闘機です。
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後方に巨大なプロペラが付いてます。操縦席は高い位置にあって、乗るのが大変そう。
垂直尾翼ほ主翼に付いたユニークな機体で、存在感があります。
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こちらは本物の零戦32形。日本に残る唯一の機体で、この博物館の目玉ですが震電と比べると小さく見えます。存在感も。
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上から見た震電。こういうデザインを昔は葉巻き型と言いましたが、葉巻きを知らない若い人には通じないかも。私も葉巻きは知りません。
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博物館内部の展示機は3機。戦時中の遺品やバネル展示、特攻隊員の遺書など色々展示がありましたが、飛行機以外の写真撮影は不可でした。
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復元された97式戦闘機。こちらも現存する唯一の機体だそうです。
歴史を感じさせる機体。一言で言えば、ボロボロ。
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特攻と言えば鹿児島の知覧が有名ですが、実は太刀洗が本部で知覧は支部。若い隊員をここで訓練して知覧へ送り出していたらしい。館内に展示されている特攻隊員の遺書を読んでいると、何だか目頭が熱くなりました。20歳とは思えないほど、達筆で几帳面に書かれた遺書。親への感謝と自分を鼓舞する言葉。彼らの犠牲の上に現在の日本の繁栄があるということを忘れてはいけないと思いました。
今回は短時間の見学でしたが、また周辺の遺跡も含めてゆっくり見て廻りたいと思いました。