キマグレ競馬・備忘録

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幸福とは?~ユダヤの格言

2009年09月02日 | Aphorism(気になる言葉)
時間がある時に読んでいる(つまりヒマな時)「ユダヤ格言集」にこんな話がありました。
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ある町で、ある貧しい男がラビを訪ね、涙を浮かべて訴えた。
「ラビよ、私の家は小さいのに子供が多く、妻ときたらこれほどの悪妻はいません。おそらく、この町で最も悪い妻でしょう。ああ、一体どうしたら良いでしょうか。」
ユダヤ教では、キリスト教と違って離婚は許されている。どうしようも無い時は、ラビの許しを得ればよい。
「山羊を持っているかね?」ラビは尋ねた。
「もちろん」貧しい不運なユダヤ人が答えた。
「ユダヤ人で山羊を持っていない者などいるのでしょうか」
「それでは、山羊を家の中へ入れて飼いなさい」
男は怪訝な顔をして帰って行った。が、翌日、またやってきて言った。
「ラビよ。もう耐えられません。悪妻に山羊です。もう耐えられえません。」
「ニワトリを飼っているかね?」ラビは尋ねた。
「もちろんですとも」男は答えた。
「いったい、ニワトリを飼っていないユダヤ人などいると思いますか」
ニワトリはユダヤ人の好物である。
「それでは、ニワトリを全部、家の中へ入れて飼いなさい」
翌日、男がまたやってきた。
「ラビよ。もう世界の終わりです」
「そんなに悪いかね?」
「女房に、山羊に、ニワトリ10羽、ああ、、、」
「では」とラビが言った。「山羊とニワトリを外に出して、明日もう一度来なさい」
翌日、貧しい男がやってきた。血色もよく、まるで黄金の山から出てきたように、両目が満ち足りて輝いている。
「ラビよ。山羊とニワトリを出しました。あなたが1000回祝福されますように!
家は、今や宮殿のようです!!」(トケイヤーのユダヤ格言集より)
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「幸福」とは相対的なものであることの例え話です。この話は「常にもっと不幸があると思いなさい」というタイトルが付けられています。現実の生活において、自分が不運だと感じた時には、世の中にはもっと不幸な事があると思えば、状況が少し改善しただけで「幸福」を味わえるものです。
ユダヤの格言ですが、今の日本の政治にも当て嵌まりそうな感じです。

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