アミール・アグゼル「フーコーの振り子」
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世界各地の博物館で、高い天井からぶらさがり、終日揺れつづける大振り子。あれがなんのために造られたか、ご存じだろうか?実はほかならぬ地球が自転していることを、一目瞭然なかたちで証明するのがその目的だった。この、ガリレオを初めとする歴代の天才科学者たちが試みて果たせなかった証明を19世紀になしとげた、卓越した理論と巧みな技術とを合わせもった科学者が、本書の主人公レオン・フーコーであり、この大振り子は彼の名をとって、「フーコーの振り子」と称されている。彼の振り子がもたらした証明は、科学に決定的な勝利をもたらした、と言われるのだが、その勝利とはいったいどんなものだったのか。
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高校時代に習ったはずのフーコーの振り子ですが、その意味するところまでは考えたことがありませんでした。(受験のための暗記だけ)
上野の東京科学博物館で初めて振り子を見たときに、フーコーの業績を身近に感じたのを覚えています。地球が静止していたとすれば、振り子の玉は何の力も受けず同じ方向に振れるだけなのですが、実際は地球が自転していることにより、少しずつ方向がずれていきます。それがどのような意味を持つのか、昔の人は実験を通して証明していったわけです。地球は動かないと信じている子供達を笑う大人は多いですが、ではそれを証明するように言われたら、できない大人も多いと思います。
彼の偉大な業績をこの本が教えてくれます。