MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

芙蓉(ふよう)という花

2014年08月21日 | Weblog
これは、葵(あおい)科、フヨウ(ハイビスカス)属の芙蓉(ふよう)という花である。今咲いている木槿むくげ)も、芙蓉と同様、葵科、フヨウ属の花なのである。この芙蓉は、美人の形容に使われることもあり、かっては、富士山を芙蓉峯といったように、美しいものを言い表す言葉だったようである。この花のネーミングは、よく分からないが、似た花と云えば、木槿は勿論のこと、酔芙蓉、アメリカ芙蓉、ハイビスカスなどが多彩である。



芙蓉(ふよう)・葵(あおい)科。
・学名 Hibiscus mutabilis(芙蓉)

  Hibiscus mutabilis
    cv. Versicolor(酔芙蓉)
   Hibiscus : フヨウ(ハイビスカス)属
   mutabilis : 変わりやすい、
         不安定な 
   versicolor : 変色の、
        種々な色のある

・開花時期は、 8/ 1 ~ 10/ 5頃。
・ピンク色の大型の花。
 枯れたあとの姿も印象的(”枯れ芙蓉”)。

・昔から美しい人のたとえに
 用いられている花で、 
 美しくしとやかな顔立ちのことを
 「芙蓉の顔」という。

・「酔芙蓉(すいふよう)」
  芙蓉とほとんど同じ形の花だが、
  朝に開花したときは白花で、
  夕方になるにつれて
  だんだん赤くなるという、
  とてもおもしろい花。
  ”酔っぱらって赤くなった”
  とのことで 
  この名前になったらしい。
  ピンク色の「芙蓉」を
  夕方に見ただけだと
  ふつうの「芙蓉」と「酔芙蓉」は
  見分けがつきにくいが、
  朝、白かった花が
  夕方ピンク色になっていれば、
  それは「酔芙蓉」かもしれない。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ナツスイセン(ヒガンバナ科)   花言葉:快い楽しさ
 
  今日の一句:父母の亡き家に帰りてみつけたる ナツスイセンを告げる人なし 

  (NHKラジオ深夜便から引用)

季節外れの山吹(やまぶき)の花

2014年08月20日 | Weblog
これは、薇(ばら)科、ヤマブキ属の山吹という花である。この山吹は、普通、春先に咲く花なのに散歩の途中、季節外れの花が道端で咲いていたのである。何故、今頃咲いているのか、その理由はよく分からない。この八重の山吹には、実が成らないのである。この八重山吹に関する逸話は、余りにも有名である。
則ち、太田道灌が農家で蓑を借りようとすると、娘が蓑の代わりにヤマブキの枝を差し出した。しかし道灌は『後拾遺和歌集』(1086年)の「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しきの歌を知らなかった。ために娘に立腹したが、その後、己の無知を恥じた話は有名である。(八重のヤマブキは雄しべが花弁に変化し、雌しべも退化したもので、実がならない。「実の=蓑は一つもありませんに喩えたのである。)



山吹(やまぶき)・薔薇(ばら)科。
・学名 Kerria japonica(山吹)
  Rhodotypos scandens(白山吹)

   Kerria : ヤマブキ属
   Rhodotypos : シロヤマブキ属
   japonica : 日本の
   scandens : よじ登る性質の

 Kerria(ケリア)は、
 19世紀のイギリスの
 植物学者「Kerr さん」の
 名前にちなむ。
 Rhodotypos
 (ロードティポス)は、
 ギリシャ語の
 「rhodon(バラ)
  + typos(形)」が語源。
 
・開花時期は、 4/ 1 ~ 4/末頃。
・山の中に生え、
 花の色が蕗(ふき)に似て
 金色で美しいことからこの名前に。
 また、しなやかな枝が
 風にゆれる様子から  
 「山振」の字があてられ、
 じきに「山吹」になったとも。
  
・”やまぶきいろ”と
 呼ばれる鮮やかな黄色。
 絵の具とか色えんぴつに
 「やまぶき色」と
 いうのがありますね。
 「レモン色」というのもね。

・八重山吹と違って
 こちらは一重(ひとえ)。
・一重の山吹には実がなるが、
 八重山吹には実がならない。

・イギリスでは
  「イエロー・ローズ
     (黄色いバラ)」
  「ジャパン・ローズ
     (日本のバラ)」
 と呼ばれる。

・「山吹の
  立ちよそひたる 山清水
  汲みに行かめど
  道の知らなく」  万葉集 高市皇子(たけちのみこ)

 「花咲きて
  実は成らずとも
  長き日(け)に
  思ほゆるかも 山吹の花」   万葉集

 「蝦(かわづ)鳴く
  甘南備河(かむなびがわ)に
  かげ見えて
  今か咲くらむ 山吹の花」 万葉集 厚見 王(あつみのおおきみ)

 「春雨の
  露のやどりを 吹く風に
  こぼれてにほふ
  山吹の花」   金槐和歌集 源実朝 

 「山吹や
  葉に花に葉に 花に葉に」  炭太祇(たんたいぎ)

 「ほろほろと
  山吹散るか 滝の音」   松尾芭蕉

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ノリウツギ(ユキノシタ科)   花言葉:臨機応変
 
  今日の一句:谷川のしぶきにわずか揺れながら 白く素朴にノリウツギあり  

  (NHKラジオ深夜便から引用)


夏水仙(なつすいせん)の花

2014年08月20日 | Weblog
これは、彼岸花(ひがんばな)科、ヒガンバナ属の夏水仙(なつすいせん)という花である。この夏水仙は、我が家の前を流れている柳瀬川の川岸にさいていた花である。この夏水仙は、狐の剃刀同様、此の時期に咲いている花である。狐の剃刀は、日陰の暗いところに、この夏水仙は、日向で堂々と咲き誇っている花である。この花のネーミングは、夏に咲き、花の形が水仙に似ているところからという。

夏水仙(なつすいせん)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Lycoris squamigera
   Lycoris : ヒガンバナ属
   squamigera : 鱗片がある

 Lycoris(リコリス)は、
 ギリシャ神話の海の女神
 「Lycoris」の名前から採った。
 花がとても美しいことから。

・きれいなピンク色の花。
・茎は太い。
・花のあとで出てきた葉っぱが
 枯れた後に、花芽が伸びてくる。
 よく似た彼岸花より
 1ヶ月以上早く、8月頃に咲く。

・花の名は、
 夏に咲き、花の形が
 水仙に似ているところから。


  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:センニチコウ(ヒユ科)   花言葉:変わらぬ愛情 不朽う
 
  今日の一句:あざやかなセンニチコウと おはぐろの祖母が顕ちけり八月の庭  

  (NHKラジオ深夜便から引用).

西瓜(すいか)

2014年08月18日 | Weblog
これは、瓜(うり)科、スイカ属の西瓜(すいか)そのものである。このミニ西瓜は、近くの友人の家庭菜園で実っていた物である。その証拠に、玄人なら藁で作った座布団の上に鎮座しているところ、素人は、スーパなどのトレーにのっているところは、如何にも素人らしいご愛敬と言ったところかも知れない。昨日、一寸、家を留守にしたとき、そのミニ西瓜を友人が我が家の届けて呉れたのだった。もしかして、小生が、もの欲しそうに眺めていたから哀れんで届けてくれたのかも知れない。
このミニ西瓜は、最近、そのまま冷蔵庫に入れられるので好評だとか。このミニ西瓜のことを通称、小玉西瓜(こだますいか)と言うようである。


西瓜(すいか)・瓜(うり)科。
・学名 Citrullus lanatus
   Citrullus : スイカ属
   lanatus : 軟毛のある

 Citrullus(シトルラス)は、
 「Citrus(ミカン)」の縮小形。
 この属の植物に
 レモン色(黄色)の
 果実をつけるものが
 あることから。

・中央アフリカ地方原産。
 アフリカ南部原産、
 との説もあり。
 エジプト地方では
 4000年も前から
 栽培されていた。
 江戸時代初期に渡来。

・夏の代名詞。甘いです。
 ふつう果肉は赤いが、
 黄色いのもある。
・花は黄色で大きい。つる性。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ナス   花言葉:つつましい幸福

  今日の一句:愁ひある如くうつむき茄子の花  高田風人子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


狐の剃刀(きつねのかみそり)

2014年08月17日 | Weblog
これは、彼岸花(ひがんばな)科、ヒガンバナ属のの剃刀(きつねのかみそり)という花である。この狐の剃刀は、彼岸花、夏水仙と同じ科の同じ属の花なのである。この花の咲く時期は、晩夏の8月頃といわれているが、夏水仙と同じ頃である。ただし、咲く場所は、この花は日陰、夏水仙は明るい場所のの様な気がする。というのは、事実、直ぐ近くの日向で咲いているからである。この狐の剃刀のネーミングは、この花の葉の形が、剃刀に似ているからというが、実際、見たことがないのでよく分からない。


狐の剃刀(きつねのかみそり)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Lycoris sanguinea
   Lycoris : ヒガンバナ属
   sanguinea : 血紅色の

 Lycoris(リコリス)は、
 ギリシャ神話の海の女神
 「Lycoris」の名前から採った。
 花がとても美しいことから。
 
・日陰に生える。
・オレンジ色の珍しい花。
・晩夏の8月頃に開花。
 花のあとで葉が伸びてくる。
・黒い実がなる。
 実の形は玉簾 に似ている。

・葉の形が、
 剃刀に似ていることから、
 山の中で「狐」が使う「剃刀」、
 との連想でこの名前になった。
 ちなみに
 「狐」と名のつく草花は、
 本来のものに比べて
 見劣りがする、
 という意味をもつ。
 (でも きれいな花ですよね)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒャクニチソウ(キク科)   花言葉:友への思い
 
  今日の一句:天を仰ぎよく笑いたる友ありき ヒャクニチソウが咲けば想わる 

  (NHKラジオ深夜便から引用)



ペチュニアという花

2014年08月16日 | Weblog
これは、茄子(なす)科、ペチュニア属のペチュニアという花である。このペチュニアは、花の大きさは大輪、中輪、小輪など様々。花の色は、赤、赤紫、紫、青紫、白、白黄、白青、桃など多彩であり、比較的丈夫な花だという。でも、茄子科だからかも知れないが、連作を嫌う習性があるそうであるから注意が必要ということである。このペチュニアも、日々草と同様、ポピュラーな何処にでも咲いているような花である。


ペチュニア・茄子(なす)科。
・学名 Petnia hybrida
    (ペチュニア)
   Petunia : ペチュニア属
   hybrida : 雑種の

 Petunia(ペチュニア)は、
 ブラジルのグアラニ語の
 「ペチュン」という、
 ”タバコ”を意味する言葉が語源。
 花がタバコの花に似ているため。
 
・春から秋頃まで咲き続ける。
 雨や暑さに強く、
 梅雨時に発生しやすい植物の病気
 にも強い。
 ガーデニングが初めての人にも
 育てやすいそうだ。
・南アメリカ原産。

・「サフィニア」というのは
 ペチュニアの新品種だが、
 これは1989年にサントリーが
 開発したもの。
 ”サーフ(波)”と”ニア”を
 組み合わせた名前。

・別名「衝羽根朝顔」
  (つくばねあさがお)

・5月18日、
 9月25日の誕生花
・花言葉は「変化に富む」
 「あなたがそばにいると心が和む」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ノコギリソウ(キク科)   花言葉:忠実
 
  今日の一句:細やかな鋸歯もつその葉にたしかめて ノコギリソウを教わりにけり 


   (NHKラジオ深夜便から引用)

日々草(にちにちそう)

2014年08月15日 | Weblog
これは、夾竹桃(きょうちくとう)科、ニチニチソウ属の日々草(にちにちそう)という花である。この花のネーミングは、初夏から秋まで毎日咲くので日々草(にちにちそう)ということである。この花も、美しい物には毒があるの譬え、何種類かのアルカロイドを含んでいるそうである。この花は、いろんな色があり、日照りや乾燥にも強い丈夫な花なのである。

日々草(にちにちそう)・夾竹桃(きょうちくとう)科。
・学名 Catharanthus roseus
   Catharanthus :
     ニチニチソウ属
   roseus : バラ色の、淡紅色の

 Catharanthus
 (カサランサス)は、
 ギリシャ語の
 「katharos(純粋な)
   + anthos(花)」が語源。
 
・西インド原産。
・梅雨の頃から秋まで咲き続ける。
・日々新しい花に
 咲き代わることから
 この名前になった。
 また、それぞれの花は
 1日花ではなく3~5日はもつ。
・日照りや乾燥にも強い。

・別名「日日花(にちにちか)」

・7月8日、9月17日の
 誕生花(日日草)
・花言葉は
 「生涯の友情、優しい追憶」(日日草)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヤナギラン(アカバナ科)   花言葉:集中する
 
  今日の一句:咲きながら散りながら咲くヤナギラン 想い一つを遂げんこの夏 

  (NHKラジオ深夜便から引用).

無花果(いちじく)

2014年08月14日 | Weblog
今日は、8月15日、終戦記念日,敗戦記念日
1945(昭和20)年8月14日、政府はポツダム宣言を受諾し、翌15日の正午、昭和天皇による玉音放送によって日本が無条件降伏したことが国民に伝えられた。これにより第二次世界大戦が終結した。内務省の発表によれば、戦死者は約212万人、空襲による死者は約24万人だった。1982年4月の閣議決定により「戦歿者を追悼し平和を祈念する日」となった。
小生にとっては、この日から、日本に帰国するまでの苦難の始まりであったのである。


これは、桑(くわ)科、イチジク属の無花果(いちじく)そのものである。この無花果は、名前の通り、花らしい物を咲くことなく果実になってしまうと言うものである。したがって、無花果というネーミングは、まことに当を得たものだと思う。この無花果という商物は、我が家にも植えてあったが、果実が熟するのを待っていると、いつの間にか先客の鳥や蟻に食べられた仕舞ったことが度々。



無花果(いちじく)・桑(くわ)科。
・学名 Ficus carica
   Ficus : イチジク属
   carica : イチジク
 (イチジクの産地の"caria"の地名から)

 Ficus(フィカス)は、
 古代ラテン語で
 イチジクを意味する。
 
・西アジア、アラビア地方原産。
 江戸の寛永年間に渡来。
・毎日1個ずつ熟す意の
 「一熟」が変化して
 「いちじく」になったらしい。
       (諸説あり)

・漢字の「無花果」は、
 「花が外からは見えないのに
  実がなる」ということから。
・実が熟すのは8~9月頃。
 鳥の好物。 
・「映日果」とも書く。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒオウギ(アヤメ科)   花言葉:誠意
 
  今日の一句:ヒオウギよ花のつぼみの下陰を 無音の蟻の列が続けり 


  (NHKラジオ深夜便から引用)

サフラン擬(サフランモドキ)

2014年08月14日 | Weblog
これは、彼岸花(ひがんばな)科、ゼフィランサス属のサフラン擬(サフランモドキ)という花である。この花のネーミングは、言葉どおりサフランに似た花ということである。ただし、薬用になるサフランとは、科も属も違った花だけが似ているというものである。この解説では、夏、ピンク色の花を咲かせるとあるが、夏に限ったことでもなさそうである。彼岸花(ひがんばな)科の花と云えば、「狐の剃刀」という花のも咲く頃である。探しに行きたいともっているところである。



サフラン擬(サフランモドキ)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Zephyranthes carinata
   Zephyranthes :
      ゼフィランサス属
   carinata : 背骨のある

 Zephyranthes
 (ゼフィランサス)は、
 ギリシャ語の
 「zephyros(西、西風)
  + anthos(花)」が語源。
 西インド諸島が
 原産地であることから。
 
・熱帯アメリカ地方原産。
・夏、ピンク色の、
 サフランにそっくりの
 花を咲かせる。
 くっきりしていて、
 とてもきれい。
・葉っぱは線形。茎は細い。

・別名「カリナタ」 学名から。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ホオズキ(ナス科)   花言葉:自然美
 
  今日の一句:包むとはかく美しくつつましく ホオズキ朱く色ずきはじむ
 
  (NHKラジオ深夜便から引用)

風船蔓(ふうせんかずら)

2014年08月12日 | Weblog
これは、無患子(むくろじ)科、フウセンカズラ属の風船蔓(ふうせんかずら)という花である。この風船蔓は、普通、初秋に咲くのに今咲いているというのは少し異変の感じが拭えないのである。親しいブロガーも、このプログで風船蔓を紹介したことがあるが、連日の酷暑を経て、或いは季節感を違えてしまったのかも知れない。何れにせよ、珍しい現象ではないかと思う。この風船蔓の実は、ハート型の可愛い形なのである。

風船蔓(ふうせんかずら)・無患子(むくろじ)科。
・学名 Cardiospermum
  halicacabum
   Cardiospermum :
      フウセンカズラ属
   halicacabum :
      ホオズキのような
 Cardiospermum
 (カルディオスペルマム)は
 ギリシャ語の
 「cardia(心臓)
  + sperma(種子)」が語源。
 ハート形の種子、の意味と思われる。
 
・初秋に緑色の風船形の実がなる。
 じつにユニーク。
 風船唐綿のような
 とげとげはない。
 実の中にできるタネの姿は
 かわいらしい。

・蔓性でまわりのものに
 どんどん巻き付いていく。
 そこから
 「葛(かずら)」の名がついた。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ミソハギ(ミソハギ科)   花言葉:切ないほどの愛
 
  今日の一句:新盆の父母の精霊迎えんと 沼地に咲けるミソハギ摘めり
 
  (NHKラジオ深夜便から引用).