MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

十月桜(じゅうがつさくら)

2013年10月20日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、サクラ属の十月桜(じゅうがつさくら)の花である。この桜は、散歩の途中、あるお宅の庭先に咲いていたものである。この桜は、解説にもあるように、「全体のつぼみの3分の1が10月頃から咲き、残りの3分の2は春に咲く」というように年に数回咲くようである。この桜を見ると、つい先日までn暑さが嫁のように思えると同時に、季節のうつろいを実感するものである。




十月桜(じゅうがつさくら)・薔薇(ばら)科。
・学名  Prunus × subhirtella
    cv. Autumnalis (十月桜)
   Prunus : サクラ属
   subhirtella : やや短い剛毛のある
   autumnalis : 秋の、秋咲きの
 Prunus(プラナス)は、ラテン古名の
 「plum(すもも)」が語源。
 
・開花時期は、10/20 ~ 翌 1/10頃。
 (二度咲き→ 3/20 ~ 4/10頃)。
・花弁は八重で、
 白、または、うすピンク色。

・全体のつぼみの3分の1が
 10月頃から咲き、  
 残りの3分の2は春に咲く。
 1年に2回楽しめる。
 春の花のほうが少し大きいらしい。
 秋や冬に、
 「季節はずれに桜が咲いてるな」
 というときは
 この十月桜であることが多い。
・同様に、
 秋から冬にかけて咲く桜が
 「冬桜」。
  (上記「写真集 2」に掲載)
 十月桜と冬桜は似ているが、
 花弁と花びらの数は、
  十月桜は”八重”で、
   花びらは5~18枚 
  冬桜は”一重”で、
   花びらは5枚。
 群馬県藤岡市鬼石(おにし)に
 冬桜の名所がある。

 十月桜も含めて、
 秋から冬にかけて咲く桜のことを
 総称して「冬桜」と
 呼ぶこともあるようだ。

・冬、春ともに、
 葉があるときに咲くことが多い。

・秋冬に咲く「桜」には
 子福桜 もある。

  (季節の花300から引用)



藤袴(ふじばかま)

2013年10月20日 | Weblog
これは、菊(きく)科、フジバカマ属の藤袴(ふじばかま)という花である。この藤袴(ふじばかま)という花は、秋の七草の一つでもある。この藤袴は、古く平安時代から女性は、髪を洗ったり、また、防虫剤、芳香剤、お茶などにも利用していたようである。
この藤袴は、花屋で売っているような花ではない、したがって、ところによっては咲いているが、何処にでも咲いているような花ではないようである。この花のネーミングは、「藤」は花色、「袴」は「帯びる」の意、詳しいことは判らなかった。
 


藤袴(ふじばかま)・菊(きく)科。
・学名  Eupatorium fortunei
   Eupatorium : フジバカマ属
   fortunei : 植物採集家の
     「フォーチュン」さんの
 Eupatorium (ユーパトリアム)は、
 紀元前1世紀の小アジア地方の
 「ユーパトール王」の
 名前にちなんだもの。
 「ユーパトール王」は、
 フジバカマ属の植物を
 薬用にしていたらしい。

・開花時期は、10/ 1 ~ 11/25頃。
・小さいピンク色の花が
 たくさん咲く。
・花の色が藤(ふじ)色で、
 花弁の形が袴(はかま)のようで
 あることから、この名前に。

・全体に桜餅のような香りがする。
・平安時代の女性は、
 これを干した茎や
 葉っぱを水につけて髪を洗った。
 また、防虫剤、芳香剤、
 お茶などにも利用した。
・葉が3深裂するのが特徴。
 ほとんど
 別の葉っぱのように見えて、
 元は一つの葉っぱ。

・秋の七草のひとつ。

・「藤袴 きて脱ぎかけし 主や誰
  問へどこたへず
  野辺(のべ)の秋風」  金槐和歌集 源実朝

  (季節の花300から引用)

   今日の誕生日の花:アキノキリンソウ  花言葉:安心

今日の一首:しじみ蝶ふたつまつわる山道のアキノキリンソウそよろともせず   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

石蕗(つわぶき)

2013年10月18日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ツワブキ属、石蕗(つわぶき)の花が丁度、咲き始めたところである。この石蕗(つわぶき)は、我が家の庭に植えてああるものである。が、この石蕗(つわぶき)は、何度か引っ越したときも、葡萄(巨峰)などと一緒に持ってきたものの一つで、30年くらい経っている斑の入った珍しい種類のものである。この石蕗も、普通の蕗と同じように食べられるということだが、残念ながら食べたことは一度も無い。この石蕗は、九州でなくとも観光地ではキャラブキ「石蕗の佃煮「として売っているようだ。
石蕗のネーミングの由来については、「艶のある蕗」ということらしいが詳しいことはよくわからない。



石蕗(つわぶき)・菊(きく)科。
・学名 Farfugium japonicum
   Farfugium : ツワブキ属
   japonicum : 日本の
 Farfugium(ファルフジウム)は、
 ラテン語の「farius(列)
  + fugus(駆除)」が語源、
 といわれるが諸説あり。
 
・開花時期は、10/15 ~ 11/末頃。
・葉は蕗(ふき)に似ている。
 名前は”つや”のある葉から
 ”つやぶき”。
 それが変化して
 「つわぶき」になった。
・きれいな黄色の花。

・冬から春にかけて、
 若葉をつみとって
 塩ゆでにするとおいしいらしい。
 葉を火であぶったものは
 腫れ物や湿疹に薬効がある。
・「キャラブキ」や
 九州名産の「佃煮キャラブキ」は、
 このつわぶきの葉っぱで作られる。

・12月28日の誕生花(石蕗)
・花言葉は 「困難に傷つけられない」(石蕗)

・「ちまちまと した海もちぬ
  石蕗(つわ)の花」      小林一茶

 「石蕗(つわぶき)の
  日陰は寒し 猫の鼻」     酒井抱一(さかいほういつ)

  (季節の花300から引用)

 「いくたびか
  時雨(しぐれ)のあめの
  かかりたる
  石蕗の花も つひに終はりぬ」 斎藤茂吉(さいとうもきち)


  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:オオケダテ   花言葉:思いやり

  今日の一首:オオケダテ塀越えて咲き一人住むあなたの声の明るく聞こゆ   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

初雪草(はつゆきそう)

2013年10月17日 | Weblog
これは、灯台草(とうだいぐさ)科、ユーフォルビア属の初雪草(はつゆきそう)という花である。この初雪草(はつゆきそう)は、昔から知っていたけれど、花のネーミングが初雪だったか、白雪だったか、なかなか名前を思い出せなかったのである。此の花は、ポインセチアと同じユーフォルビア属の植物であるが面白いことに本物の花よりも葉っぱのほうが花らしいというのである。この花の草丈は、1m前後に生長するが茎はまっすぐ直立して上の方でいくつかに枝分かれしするのである。此の花の特徴は、夏~秋にかけて茎の先端近くにつく葉のフチが白く彩られ、花のようになるのである。この方が、かえって美しいのである。

初雪草(はつゆきそう)・灯台草(とうだいぐさ)科。
・学名  Euphorbia marginata
   Euphorbia : ユーフォルビア属
   marginata : 縁取りのある
 Euphorbia(ユーフォルビア)は、
 ローマ時代のアフリカの
 モーリタニア王の侍医
 「Euphorbus さん」の名に
 ちなんだもの。
 「Euphorbus さん」が、
 これらの植物の乳液を
 初めて薬に使ったところから。

・北アメリカ原産。
・いい名前♪
 花は目立たないけど、
 葉っぱのふちの部分が
 白っぽくなって
 まるで雪がかぶったように
 なるので、
 それが名前の由来と
 なったらしい。

・葉っぱは オーニソガラムに似ている。

・別名 「ユーフォルビア」(学名から)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ホトトギス    花言葉:永遠に,あなたのもの
  
  今日の一首:尋ねても言うてもならぬ事がある花ホトトギス風にうなずく   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


秋明菊(しゅうめいぎく)

2013年10月16日 | Weblog
これは、金鳳花(きんぽうげ)科、イチリンソウ属の秋明菊(しゅうめいぎく)という花である。この秋明菊(しゅうめいぎく)は、菊科でなく金鳳花(きんぽうげ)科なのである。ちなみに金鳳花科の花と言えば、金鳳花は勿論であるが、ラナンキュラス、アネモネなどがある。この花は、菊でもないのに何故、秋明菊なんだろうかと思ったが、多分、菊の花同様、秋に相応しい花だからだろうと思ったのである。


秋明菊(しゅうめいぎく)・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名  Anemone hupehensis
    var. japonica
   Anemone : イチリンソウ属
   hupehensis : 中国の湖北省産の
   japonica : 日本の
 Anemone(アネモネ) は、
 ギリシャ語の「風」が語源。
 「風の花」の意味のようです。
 (ご参考)アネモネ

・秋に、菊に似た花を
 咲かせるところからこの名前に。
・中国原産。
 かなり昔、日本に渡来。
・漢名は「秋牡丹」。

・濃いピンク色の花は別名で
 「貴船菊(きぶねぎく)」。
 京都の貴船地方に多いことによる。

・9月14日の誕生花(秋明菊)
・花言葉は「忍耐」(秋明菊)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:フジバカマ  花言葉:あの日のことを思い出す

  今日の一首:些細なることにてありき本日のためらい捨ててフジバカマ咲く  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

薄(すすき)

2013年10月15日 | Weblog
これは、稲(いね)科、ススキ属の薄(すすき)、(別名、尾花、)秋の七草の一つである。このススキを見ると、秋になったということが実感できるのである。薄(すすき)といえば、此処にも掲げたる通り、箱根の仙石原が有名であるが、かって彼の地を訪れたことがあるが、土地の関係かも知れないが、ススキの背の丈が少し低かったような気がしたのである。でも、広大な仙石原にススキが風になびいている風景は、何とも言えないような風情を感じたものだった。


薄(すすき)・稲(いね)科。
・学名 Miscanthus sinensis(ススキ)
   Miscanthus : ススキ属
   sinensis : 中国の
 Miscanthus(ミスカンサス)は
 ギリシャ語の    
 「mischos(小花の柄)
  + anthos(花)」が語源。 
 
・秋の月見のおそなえとして
 欠かせないもの。
 【中秋の名月】(十五夜)には
 収穫物と一緒に供えられるが
 収穫物を悪霊から守り、
 翌年の豊作を祈願する意味がある。
 (【中秋の名月】は下記参照)

・屋根材のほかにも、
 炭俵用、家畜の飼料用
 などとしてもよく利用される。

・ススキの「スス」は、
 葉がまっすぐに
 すくすく立つことを表わし、
 「キ」は芽が萌え出でる意味の
 「萌(キ)」だと言われている。 (諸説あり)。

・箱根の仙石原や、
 奈良の若草山で行われる
 「山焼き」は、
 ススキを野焼きすること。
 春先に行う。
 この野焼きをしないと、
 ススキの草原には
 次第に樹木が侵入し、
 ススキの原として
 維持することができなくなるので、
 一年に一度全部焼き払って
 ススキ草原を残すようにしている。

・「常磐(ときわ)すすき」
 という種類は
 「すすき」に比べて
 開花が早いため、
 真夏の頃から穂を楽しめる。

・「すすき」は「芒」とも書く。

・別名 「尾花(おばな)」
   花穂が獣の尾に
   似ていることから。

 「茅(かや)」
   民家の茅葺き屋根
   (かやぶきやね)は、
   この薄などの茎や葉を用いて
   葺(ふ)いた屋根。

・9月7日の誕生花(薄)
・花言葉は「心が通じる」(薄)
   
・「秋の野の
  美草(みくさ)刈りふき
  宿れりし  
  宇治の京(みやこ)の
  仮いおし思ほゆ」(美草=薄) 万葉集 額田王

 「人皆は 萩を秋といふ
  よし我は 
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」        万葉集 作者不詳  

 「虫の音も
  ほのかになりぬ 花すすき
  穂にいずる宿の 秋の夕暮れ」金槐和歌集 源実朝 

 「狐火の
  燃(もえ)つくばかり
  枯尾花(かれおばな)」   与謝蕪村

 「山は暮れて
  野は黄昏(たそがれ)の
  芒(すすき)かな」     与謝蕪村

・秋の七草のひとつ。 萩 薄  桔梗  撫子 葛  藤袴  女郎花

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒヨドリバナ    花言葉:清楚

  今日の一首:さがしものみつけてもらったようであるヒヨドリバナの清楚な見振り   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

紫式部(むらさきしきぶ)

2013年10月15日 | Weblog
これは、熊葛(くまつづら)科、ムラサキシキブ属の紫式部(むらさきしきぶ)という花(玉)?である。この紫式部は、いま散歩の途中、至るところで見かける花である。が、この季節の花300によれば、「山野などに生える。都会では、植物園以外ではあまり見かけない」といというのである。然らば此の花は、小紫という花なのかも知れない。また、近くには、白式部という」花も咲いていたのである。


紫式部(むらさきしきぶ)・熊葛(くまつづら)科。
・学名  Callicarpa japonica
   Callicarpa : ムラサキシキブ属
   japonica : 日本の
 Callicarpa(カリカルパ)は、
 ギリシャ語の「callos(美しい)
  + carpos(果実)」が語源。
 「美しい実」の意味。
 
・山野などに生える。
 都会では、植物園以外では
 あまり見かけない。

・紫色の実の清楚な美しさを、
 平安美女の「紫式部」
 (西暦1000年頃の人)にたとえた。
 また、紫色の実をびっしり
 つけることから
 「紫重実、
  紫敷き実(むらさきしきみ)」
 と呼ばれていたものが、
 いつのころからか
 源氏物語の作者・紫式部を
 連想させて 
 「紫式部」となっていった、
 との説がある。

・よく似た「小紫」は、
 紫式部を小さくしたものなので
 その名前になった。

 紫式部
   やや大型(背が高い)。
   実も大きめ。
   実は比較的バラバラにつける。

 小紫
   やや小型(背が低い)。
   実も小さめ。
   実は枝に沿って
   かたまるようにつける。

・11月5日の誕生花(紫式部)
・花言葉は「上品」(紫式部)

・別名 「実紫(みむらさき)」

・「式部」シリーズ 紫式部  小紫  白式部

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:シオン    花言葉:追憶,遠くの人を思う

  今日の一首:戦死公報とどきたる日の新妻と庭のシオンが濡れて揺れいき   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


萩(はぎ)

2013年10月13日 | Weblog
今日、10月14日は体育の日です。
体育の日は、1964年東京オリンピックの開会式のあった10月10日を、1966年(昭和41年)から国民の祝日とした。なお、2000年(平成12年)からは「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日となっている。
国民の祝日に関する法律(祝日法)では「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」事を趣旨としている。スポーツ施設の中にはこの日に施設の使用料を割り引きや無料にしたり、様々な催し物を開催する所もある。

これは、豆(まめ)科、ハギ属の萩(はぎ)という花である。この萩(はぎ)は、何故だかなのか解らないが秋の七草の一番最初の花なのである。写真の萩(はぎ)は、宮城の萩(みやぎのはぎ)か「山萩」かよく分からないが、散歩の途中、道端に咲いていた花である。この宮城の萩(みやぎのはぎ)名前については、宮城県の県の花ではあるが、かの地に自生しているわけもなく理由はよく分からないということである。事実、小生は、仙台周辺に住んだことがあるが、宮城の萩(みやぎのはぎ)の印象は皆無である。
東京の向島百花園には何度か足を運び、萩のトンネルも見事だったが、近くの長命寺の桜餅というのも美味しかったのが覚えている。


萩(はぎ)・豆(まめ)科。
・学名Lespedeza thunbergii
      (宮城の萩)
  Lespedeza bicolor
    var. japonica
      (山萩)
   Lespedeza : ハギ属
   thunbergii :
      スウェーデンの
      植物学者
     「ツンベルク」さんの
   bicolor : 二色の
   japonica : 日本の
 Lespedeza(レスペデーザ)は、
 18世紀後半の、
 アメリカのフロリダ州知事の
 スペイン人「Cespedes さん」の
 名前にちなむ。
 誤植のため Cespedes が
 Lespedez になった。 
 
・開花時期は、 6/ 5 ~ 10/末頃。
・秋の七草のひとつ。

・日本各地の山野で
 ごくふつうに見られ、
 萩といえば
 山萩(やまはぎ)を指す。
 東京近辺で見られるものは
 「宮城の萩(みやぎのはぎ)」と
 「山萩」がほとんど。
 ここでは「萩」ページとして
 1つにしました。

・「萩」の字は 
 ”秋”の
 ”草(草かんむり)”なので
 まさに秋の花だが、
 早いものは
 夏前から咲き出している。
 (でもやはり、秋の9月頃が見頃♪)

・花は豆のような蝶形花。
・枝や葉は
 家畜の飼料や屋根ふきの材料に、
 葉を落とした枝を
 束ねて箒(ほうき)に、
 根を煎じて、
 めまいやのぼせの薬にするなど、
 人々の生活にも溶け込んでいた。

・地上部は一部を残して枯死し、
 毎年新しい芽を出すことから
 「はえぎ(生え芽)」となり、
 しだいに「はぎ」に変化した。
・秋の十五夜(満月の夜)に、
 「薄(すすき)」
 「おだんご」と一緒に
 縁側などに置いて、
 お供えする習慣がある。

・あんこのおもちに
 「ぼたもち」と「おはぎ」が 
 あるが、じつは同じもの♪ 

 ◆春のお彼岸 に供えるのは、
  春を代表する花の
 「牡丹(ぼたん)」にちなんで
  (または牡丹の花に
   似ていることから)
 「牡丹餅」→「ぼたんもち」
  →「ぼたもち」と呼ばれ、

 ◆秋のお彼岸 に供えるのは、
  秋を代表する花の
  「萩」にちなんで
  (または萩の花に
   似ていることから)
 「萩餅」→「御萩餅」
  →「御萩(おはぎ)」と
  呼ばれるようになった。

 それぞれには
 小豆(あずき)のあんこが
 入っている。

 あずきの粒は夏にできて、
 秋の「おはぎ」の頃には
 まだ柔らかいために  
 「おはぎ」は”つぶあん”にし、
 冬を越え春になった
 「ぼたもち」のときには、 
 固くなった粒のままでは
 食べにくいので 
 粒をつぶして
 ”こしあん”にする。
 ここから、”つぶあん”と
 ”こしあん”の   
 区別ができたらしい。

・別名「庭見草」(にわみぐさ)
 「野守草」(のもりぐさ)
 「初見草」(はつみぐさ)

・9月18日の誕生花(萩)
・花言葉は「柔軟な精神」(萩)
・宮城県の県花(宮城の萩)

・「秋風は
  涼しくなりぬ 馬並(な)めて
  いざ野に行かな 萩の花見に」   万葉集 作者不詳

 「人皆は
  萩を秋といふ よし我は
  尾花が末(うれ)を
  秋とは言はむ」   万葉集 作者不詳

 「わが岳(おか)に
  さを鹿来鳴く 初萩の
  花妻問ひに 来鳴くさを鹿」  万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 いたづらに
  咲きか散るらむ
  見る人なしに」    万葉集 作者不詳

 「高円(たかまど)の
  野べの秋萩 この頃の 
  暁(あかつき)露(つゆ)に
  咲きにけるかも」     万葉集 大伴家持

 「宮人の 袖つけ衣 秋萩に
  匂ひよろしき
  高円(たかまど)の宮」  万葉集 大伴家持

 「指進(さしずみ)の
  栗栖(くるす)の小野の
  萩の花 花散らむ時にし
  行きて手向けむ」     万葉集 作者不詳

 「かくのみに
  ありけるものを 萩の花
  咲きてありやと
  問いし君はも」      万葉集 余明軍 

 「道の辺の
  小野の夕暮 たちかへり
  見てこそゆかめ 秋萩の花」 金槐和歌集 源実朝

 「一家(ひとつや)に
  遊女も寝たり 萩と月」   松尾芭蕉

 「白露を
  こぼさぬ萩の うねりかな」 松尾芭蕉

 「行き行きて
  たふれ伏すとも 萩の原」  河合曽良(かわいそら)

 「わけている
  庭しもやがて 野辺なれば
  萩の盛りを わがものに見る」西行法師(さいぎょうほうし)

 「萩の風
  何か急(せ)かるゝ 何ならむ」水原秋櫻子(みずはらしゅうおうし)
           
・東京周辺の見どころ
 <向島百花園
  (むこうじまひゃっかえん)>
   一年中なにかしらの花が
   咲いている、花の宝庫。
   長さ20mくらいの
   「萩のトンネル」が有名。
   花見頃9月中旬~9月下旬。
   墨田区東向島。
   最寄駅    東武伊勢崎線東向島駅

 <大悲願寺(だいひがんじ)>
   五日市の、別名「ハギ寺」。
   「白萩」が有名。
   花見頃9月中旬~9月下旬。
   東京都あきる野市横沢。
   最寄駅   JR五日市線武蔵増戸(ますこ)駅

・秋の七草  萩  薄  桔梗  撫子 葛  藤袴  女郎花

  (季節の花300から引用)

   今日の誕生日の花:ユウゼンギク    言葉:恋の思い出

  今日の一首:彼方此方(あちこち)に思いめぐらす小半時友禅菊に蜂が寄りくる  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

嫁菜(よめな)

2013年10月12日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ヨメナ属の嫁菜(よめな)という花である。この花は、さきに此処にアップした紫苑の花に少し似ているかもしれないが、片やジャンボの大きさ、こちらは可愛いお嫁さんといったところ。この嫁菜は、春の若菜は美味で、茹でて和え物などに用い、民間では地下茎を煎じて、解熱・利尿などに用いるとか。たかが嫁菜を雑草と侮るなかれ、といったところである。
嫁菜のネーミングは、食用となる若芽が美味しいのと、花がとても美しい所から「嫁菜」になったとか。ちなみに、関東嫁菜は、食べられないということである。

嫁菜(よめな)・菊(きく)科。
・学名 Kalimeris pseudoyomena
   または  Aster yomena
    var. dentatus
   Kalimeris : ヨメナ属
   pseudoyomena : ヨメナ種に似た
   Aster : シオン属
   yomena : ヨメナ
   dentatus : 歯のある
 Kalimeris(カリメリス)は、
 ギリシャ語の「kalos(美しい)
  + mero(部分)」が語源。
 花弁の美しさから。
 Aster(アスター)は、
 ギリシャ語の
 「aster(星)」から。
 花のつき方のようすに由来。
 
・すらっと伸びた花びらが
 とてもきれい。
・葉には少しだけギザギザあり。
・秋のさわやかな花。
・若芽は食用になる。

・「関東嫁菜」は東日本に多く、
 「嫁菜」は西日本に多い。
 花は両方ともそっくりだが、
 「嫁菜」のほうは
 葉が厚くつやがある。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:サルビア,ヒゴロモソウ    花言葉:燃える思い、知恵

  今日の一首:サルビアの蜜吸いに来る少年の甲高い声「コノ花アマイよ」  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)
  


金木犀(きんもくせい)

2013年10月11日 | Weblog
これは、木犀(もくせい)科、モクセイ属の金木犀(きんもくせい)という花である。この金木犀(きんもくせい)は、我が家の二階の戸を開けると、直ぐ目に飛び込んで来るのがこの花である。ですから有り難いことには、居ながらにして金木犀がが咲けば馥郁たる香りを嗜むことが出来るのである。昨今、真夏を思わせる陽気で遠くに散歩することが出来ないが、少し足をのばせば銀木犀にお目に掛かることも出来るのである。(ちなみに銀木犀は、静岡県の木だそうである。)


金木犀(きんもくせい)・木犀(もくせい)科。
・学名  Osmanthus fragrans
    var. aurantiacus
   Osmanthus : モクセイ属
   fragrans : 芳香のある
   aurantiacus : 橙黄色の
 Osmanthus(オスマンサス)は、
 ギリシャ語の
 「osme(香り)+ anthos(花)」
 が語源。 

・開花時期は、 9/25 ~ 10/10頃。
 10月中旬頃に
 別の枝先の花が咲いて
 「再びあの香りが♪」
 ということもある。


・とてもよい香り。
 9月下旬か10月上旬頃の
 ある日突然、
 金木犀の香りが始まる♪
 (それは年によって
  9月28日だったり、  
  10月3日とかだったりする。
  それまで匂わなかったのに
  どの花も一斉に匂い出す。
  不思議♪)   
 咲いているあいだじゅう
 強い香りを放ち、  
 かなり遠くからでも匂ってくる。
 (どこで咲いているのかを
  探すのも楽しみのひとつ)
・春の沈丁花と同じぐらい香る。

・咲いたあとで雨風があると 
 あっけなく散ってしまう。
 はかない。


・中国南部の桂林地方原産。
 中国語では
 ”桂”は木犀のことを指し、
 「桂林」という地名も、
 木犀の木がたくさん 
 あることに由来するらしい。
 日本では木犀といえば、
 ふつう思い起こすのは
 金木犀ですね。
 金木犀の中国名は「丹桂」。
   丹=だいだい色、
   桂=モクセイ類。

・”犀”の字は
 「固い、鋭い」の意味あり。
 枝が固いからかな?

・江戸時代初期の頃、渡来した。

・「散らし雨
  道端染める 金木犀」     (編者自作)

 「とっときたい 金木犀の
         この匂い」   (編者自作)

  (季節の花300から引用)

    
  今日の誕生日の花:シュウメイギク、キブネギク(金鳳花科)   花言葉:忍耐

  今日の 一首:路地裏の空き家の庭に咲きながらシュウメイギクは何偲ぶらん  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)