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世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

馬鹿男の見本

2017-05-11 04:16:59 | 黄昏美術館


フリードリヒ・ハインリヒ・フューガー

原題「フランツ・ヨーゼフ・グラフ・ザウラウ」


18世紀の作品だが、おもしろいので取り上げてみた。

これは偽物の男がよくやる手である。

かなりのことをした男から顔を盗み、美貌を手に入れ、女といいことができると、男はこんな感じになるのだ。

よく見てみたまえ。顔つきと、目が、見事に合っていない。普通こういう顔をした男は、もっと厳しい目をしているものだが、目だけが、まるでほかの男からとって来てはりつけてあるかのように、みっともなく光っている。

よくいるだろう。一見美貌のいい男なのだが、どこか下衆じみている。

馬鹿な男が、できる男から顔を盗んだらこうなるという例だ。いやなことばかりするので、年をとってきたら、こういうやつは見る影もなく崩れてくる。






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かはたれ

2017-05-10 04:18:25 | 詩集・絹の鎖

あっちに行き
こっちに行き
どこに行けばいいのか
おれは
つらい
激しくいたい
きつい
だけど
馬鹿になれば
終わりなんだ

あっちに行き
こっちに行け
どこまで迷うのか
おれは
暗い
何にも見えない
いたい
だけど
全部なげたら
終わりなんだ





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双子考

2017-05-09 04:17:03 | 月夜の考古学・第3館

双子について考える。以前、毎日続けていた妙見神社へのお参りを一日休んだ時、自分が双子になっていて、その片割れが死んでしまいそうになる、という夢を見た。だからまたお参りを始めたのだが。

カストルとポルックスはゼウスとレダの息子。双子の兄のカストルは不死身ではなかったので、トロヤ戦争で死んだ。弟ポルックスは神に似て不死身だったので死ななかったのだが、兄の死を悲しんで、神に共に空の星にしてくれるよう望んだという。

ローマの祖、ロムルスとレムスも、ロムルスがレムスを殺している。双子は、協力者としての面、対立者としての面、両方ある。愛と、反発。それは同じコインの両面か。

双子とは、「対立する二つのもの」を現すシンボル。男と女、右と左、上と下、兄と弟、フィジカルとスピリチュアル、肉体と魂。
肉体(カストル)は有限だが、魂(ポルックス)は不滅だ。しかしこの世では、「魂」を殺すこともできる。
ロムルスとレムス、殺されたのは「魂」だったか「肉体」だったか。ローマは大国だがすでに滅びた。イエスの作った魂の王国は今も生きている。


(2001年のメモ帳から)





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薔薇とうさぎ竜

2017-05-08 04:17:54 | 花と天使・第2巻


うさぎ竜を描きたくなったので、描きました。

かのじょの描いたうさぎ竜には、たてがみに三本の三つ編みがあったので、まねしようとしたのですが、できませんでした。

三つ編みがあると、わたしはうざいと感じるほうらしい。

こんなところにも、個性が出ますね。






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獅子の月草

2017-05-07 04:19:27 | 花と天使・第2巻


これはツイッターから。

獅子の星は広い園を持っていて、そこには深い杉の森があり、ところどころに月草(露草)が生えているそうです。

ですがその月草は、女性には見つかるが、男性には見えないそうですよ。






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夢の入り口

2017-05-06 04:24:22 | 月夜の考古学・第3館

これはかのじょの最も初期の作品である。残念ながらほとんど構想のみである。だが埋もれさすのももったいないので、構想のみであるが、紹介する。

舞台はどこかにある深い不思議な森。動物たちが暮らしている。森の真ん中には高い山のような崖がある。

オバミ
尻尾のないキツネ。幼い頃、親に馬鹿にされて、尻尾を食いちぎられたという痛い経験を持つ。それゆえに苦しみ、獲物を狂ったようにむごい殺し方をする。だが自分で殺した獲物を食うことができず、食べ物は妻・マリセに頼っている。森の嫌われ者にして、君臨者。オバミにさからう動物は、この森にはいない。

マリセ
オバミの妻。幼い頃から兄妹のように暮らしてきた。親に噛まれて傷ついたオバミを放っておくことができず、妻として寄り添っている美しい雌ギツネ。獲物をむごく殺すがそれを食うことができないオバミのために、獲物をとって養っている。だがオバミは決してマリセを愛そうとしない。不愛想に無視するばかり。それどころか痛く攻撃してくることもある。それでもマリセは離れられない。その仕打ちがあまりにつらくて離れようとすると、オバミが絶望的に寒い目をするからだ。

スリヤ
マリセに恋をする若い雄ギツネ。オバミを恐れながらも、押さえきれない思いをたびたびマリセに訴える。オバミの仕打ちに苦しむマリセは、結局このスリヤの思いに負けて、オバミを裏切ってしまう。そのせいでオバミは狂い、森の真ん中の高い崖の上から落ちて死ぬ。マリセは悔いるが、スリヤの説得に従い、スリヤとともに生きていくことを決意する。

モースグ
森の長老にして物知りのフクロウ。もうすぐ死ぬからモースグというらしい。主人公のうさぎピロンに、森での生き方を教える。危機にあうピロンをたびたび助ける。ピロンがなぜ森に来ることができたのか、その秘密を知っているらしい。

チガロ
変な動物。何かの動物の皮をかぶって自分の姿を隠している。一応うさぎだと自分では言っているが、実は違うらしい。ほかのうさぎを操って、森の強権支配者オバミに対抗しようとしているらしい。頭はいい。最後にその正体が、実に醜いイタチであることがわかる。イタチに見えないほど醜くなってしまったので、弱いうさぎばかり相手にしていたのだ。

ソクズ
チガロの手下。うさぎ。弱いものには支配的にふるまい、強いものにはへつらうやつ。チガロの前ではおとなしくして、パシリみたいなこともやるが、影ではかなり軽蔑している。オバミに殺されるのが嫌でチガロに従っているのだが、結局はオバミに殺される。

チコノ
ソクズの仲間。めすのうさぎ。世間知らずで頭が弱く、チガロにいいように使われているらしい。

ココリ
森の狂いうさぎ。めす。年中毛が白く、月夜になると、森の一番高い崖の上で踊る。月を見ると踊らずにいられないという。うさぎは天敵から逃れるためには、常に隠れていなければならないのに、そんな約束を自らやぶって、森で一番目立つところで平気で踊るココリを、うさぎ仲間は気味悪がり、馬鹿にしている。しかし天敵のキツネやイタチたちには、狂いうさぎを食べると呪われるという伝説があり、ココリは食べられずにずっと生きている。若いころに、自分の過ちで子供を失ったことがあるらしい。それが原因で狂ってしまったらしい。

ピロン(広)
人間が変身したうさぎ。若草色をしているが、のどのところに白い模様があり、それを理由に三つ目というあだ名をつけられる。三つ目はいやなうさぎだと言われる。養父のいじめに苦しんでいる少年広(ひろむ)は、家出をしてさまよっているうちに、森にまよいこみ、そこで木にたてかけられた小さな古いドアを見つける。それは夢の入り口だった。そのドアを開けると不思議な森があり、広はそこからうさぎピロンになって森に入っていく。そしてそこで、ふしぎなうさぎココリと出会い、彼女と暮らしていくうちに、愛し愛されることを深く経験していく。月夜に踊る不思議なうさぎココリはかわいらしく素直で、奇妙な自分を素直に受け入れている。その素直さが、親に否定されてひずんでいるピロンの心を導いていく。

最後に、ココリはオバミに食われそうになったピロンを救おうと、オバミの前に飛び込み、オバミに噛まれて死ぬ。絶望したピロンはオバミに向かっていく。今まで獲物を殺したことはあるが、歯向かわれたことは一度もなかったオバミは、それだけでピロンを恐れて逃げていく。そして妻マリセもスリヤの元に走ったのを知ったオバミは、絶望して崖から飛び降りて死ぬ。

狂いうさぎは食べてはいけない、食べると死んでしまうのだ。だからオバミは滅びたのだと、モースグは言った。

オバミが死んで、森には平穏が訪れる。オバミを負かしたことで、ピロンはうさぎ仲間に勇者として敬われることになる。

ピロンは月夜に、崖の上で踊りを踊る。ココリがなぜ、月夜に踊っていたのか、その心を知りたかったのだ。


残念ながら、結末は覚えていない。ピロンは結局人間の世界に帰ってくるのだが、どうやって帰って来るのか、養父とのいさかいは決着するのか、そこらへんは未解決のままである。






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賢い乙女

2017-05-05 04:17:03 | 詩集・絹の鎖

ブスが嫌だからって
人から顔や足を盗んで
美人を作って成りすましたって
馬鹿なだけよ
やめなさいよ

馬鹿みたいなことばかりやってる性格が
みじめなくらい
つぶらな瞳から見えているのよ
気付いてないのね

あたしはこんなブスだけど
ぜんぜんつらいと思ってないわ
あんな馬鹿みたいな美人より
この顔のほうが絶対いい

馬鹿な子は
知らないのよ
神さまがわたしたちのために作ってくれる
ブスの顔が
とってもかわいいってこと

わたしたちの心を考えて
わたしたちが生きやすいように
作ってくださった
愛のこもった顔だから
とってもかわいいってこと

わたしはこの顔だから
自分を生きるのがすごくやりやすいの
自分のやりたいことが
この顔だと
すんなりできるのよ
人に頭を下げるのだって
間違ったときに謝るのだって
この顔だったらとってもやりやすい

でもあなたは
盗んだ顔で無理矢理美人になったから
失敗してもなかなか謝れないの
それって
絶対に馬鹿よ

いい加減に
そんなのやめなさいよ
全然美人に見えないわよ
嫌らしい感じで
すっごいブスに見える

おんなじブスなら
神さまが作ってくれたブスの方が
ずっとましよ





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希望の確保

2017-05-04 04:17:16 | 言霊ノート


とにかく、今の段階で結論は出さないことだ。視点をいつも、ほんの少し未来にずらす。明日は何かが変わっているかもしれない。だから今がどんなに真っ暗闇でも、決め付けてしまわないことだ。常にそうしていれば、希望が生きていける場所を確保できる。それがどんなに小さな場所でも。


真実






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働く仕事

2017-05-03 04:17:27 | 言霊ノート


こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂げて死なむと思ふ


石川啄木






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小さな美

2017-05-02 04:17:51 | 詩集・絹の鎖

女の子たちにはみな
小さな美を
分けてあげよう

キャンディみたいだろう
大切にしなさい
大切にしたら
きっとみんなかわいくなる

とても甘い味がするんだよ
それを食べたら
君たちは甘い愛がわかって
いいことをしたくなるんだ
愛したくなるんだ
誰かのために
大切なことをしたくなるんだ

そんなかわいい心を
大切にして
少しずつでも
きれいなことを積み重ねていけば
君たちは本当に
だんだんきれいになっていくんだよ

馬鹿にしないで
信じておくれ
本当のことにして
大切にしておくれ

女の子たちにはみな
小さな美を分けてあげよう
わたしの愛を
本当のことにして
きれいな心でやってくれれば
君たちは必ず
きれいになる





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